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「恋愛工学」で『デート・ア・ライブ』を評価する(『週刊金融日記』)

2013/05/05 14:00 投稿

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2013年春アニメの中で、急激に評価を上げている作品がある。それは『デート・ア・ライブ』だ。現在、4話まで視聴しているのだが、難攻不落のラスボスのように現れた夜刀神十香(声優:井上麻里奈)が、あまりにもチョロ過ぎることに驚かされたのだ。もちろん、「良い意味で」である。

夜刀神十香、通称「チョロ姫」はどのようなキャラクターかと言えば、外見は異なるが、中身はまるっきり『みなみけ』に出てくる南夏奈である。要するに、勘違いの激しい「おバカさん」ではあるが、なぜか憎めない。そんな愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターなのだ。

「チョロ姫」は、いとも簡単に主人公・五河士道(声優:島崎信長)に攻略されるのだが、攻略後は「嫉妬ちゃん」へとクラスチェンジして、さまざまなトラブルを巻き起こす。いわば、王道のラブコメではあるが、やはり、南夏奈はかわいいので、それだけで大満足なのである。

ヒロインが、あまりにも「チョロ姫」なのはリアリティーに欠けるとの意見もあるようだが、私はそんなことはないと思っている。私の考えを後押しするのは、藤沢数希氏が提唱する「恋愛工学」である。藤沢氏によれば、女子が重視するのは「雰囲気」であり、「小手先のテクニックで恋愛はうまくいく」とのことである。

それにしても、「チョロ姫」を演じさせたら井上麻里奈さんは「無双」である。『セキレイ』の月海や『IS〈インフィニット・ストラトス〉』のラウラ・ボーデヴィッヒ、『はぐれ勇者の鬼畜美学』の七瀬遥などなど。主人公に対立するキャラクターとして登場するも、あっさりと攻略される「チョロ姫」具合には、いつも感動させられる。しかし、「チョロ姫」は攻略された瞬間がピークなので、井上さんには、これからもたくさんの「チョロ姫」を演じてもらいたいと思うのであった。

あと、『僕は友達が少ない』の三日月夜空のように、明らかに攻略されているにもかかわらず、それを否定し続けるキャラクターも大好きだと、付け加えておく。

◆「恋愛工学」で『デート・ア・ライブ』を評価する
 

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