コンテンツ東京2019で元同僚の講演を聞いてみた!
4月5日(金)東京ビッグサイトで開催されていたコンテンツ東京2019に行ってきました。参加の目的は、バーチャルYouTuber(Vtuber)に関する取材と、元同僚が登壇する講演を聞くことです。
私は津田大介氏の有料メルマガ「メディアの現場」で月1回の連載コーナーを持っているのですが、4月配信号のテーマが「Vtuber」ということで、最新情報を入手しようと考えたのでした。Vtuberによるコンテンツは、インターネット上で視聴できるのですが、どのような環境でVtuberの番組が制作されているのかは、現場に行かないと分かりません。今回はVtuberの生ライブも行われるということで、その模様を見学したのでした。
展示会を回っていると紙資料を配られるのですが、帰宅後にそれらをチェック。Webサイトの情報と合わせて、Vtuberの番組制作がどのように行われているのか、予算感などを含めて確認していきます。例えば、今回デモを行っていたSPICE社であれば、スタジオの使用料は1日30万円。
さらに“中の人”の出演料やキャラクターのデータ作成、もちろん動画の編集も必要で、ある程度はプロモーションを行うとして……などと考えると、よほどの資金力がない限り、軽い気持ちではプロジェクトを立ち上げられないと気付きます。こうした情報を参考に、原稿を執筆したのでした。
コンテンツ東京2019では無料公開セミナーも行われていました。その中の1つ、株式会社SHIFTによる「2019年第三者視点テストと自動化、ゲームPMOから変わる 新しいソーシャルゲーム開発手法 ~明日から開発現場が生まれ変わります~」というセミナーを受講させていただきました。
登壇者は黒川文雄氏、島川知氏、森昭生氏。森氏は、以前私が勤めていた会社の同僚となります。黒川氏はゲーム業界の著名人ですが、有料メルマガ評論家の立場からすると「ブロマガ」をやっていたとか、有料オンラインサロンの主宰であり、声優オタクからすると三森すずこさんの“いとこ”となります。話の流れとは全く関係ないですが、三森すずこさん、オカダカズチカさん、ご結婚おめでとうございます。
私と森氏は株式会社ネットドリーマーズにて、清義明氏の下で働いていたのですが、その後お互いに転職。森氏は中国企業の日本法人取締役に就任するなど出世されていたので「すごいな!」と思っていたのでした。
さてセミナーの内容は、SHIFT社がどのようにゲーム開発に関われるのか。その中でいくつかのデータが共有されたのですが、私が興味深いと思ったのは、スマホゲームの課金ユーザー1000人に行ったアンケート結果でした。特に重課金者(月額5万1円以上)の傾向は面白い。
まず重課金者の割合は1000人中64人で、うち1人は100万円以上を使っているとのこと。月収に占める課金額の割合は、21~40パーセントが最も多いということでした。これだけ金をつぎ込んでいるということは、さぞ多くのゲームをプレイしているのだろうと思いきや、重課金者ほどプレイするゲームを1本に絞り込む傾向がある。もちろん10本以上プレイしている重課金者もいるのですが、その割合はミドル層(1万1円~5万円)と同じでした。
また「Fate Grand Order」や「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」「グランブルーファンタジー」のように、一般層(120円~1万円)、ミドル層、重課金層の全てでプレイされているゲームがある一方、「戦国炎舞-KIZUNA-」のように重課金者の間だけで人気のゲームも存在することも紹介されていました。
そのほか「好きなIP(知的財産)Top20」というデータも発表されたのですが、1位はFateシリーズの44人。これは理解できるのですが、4位が「特になし」で28人もいる。IPが好きだから課金しているとは限らないのですね。さらには、中国に比べて日本が遅れている部分の指摘、生体デバイスを使ったテストの提案などもあり、非常に勉強になったセミナーでした。
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