「第60回 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)芝2400m G2」には、
皐月賞馬で、ダービーではライバル。
ディープブリランテの5着に敗れたゴールドシップが登場。
当然人気を集めたが、古馬のGⅠ宝塚記念に挑戦し、
5着と健闘したマウントシャスタが差のない2番人気。
これに毎日杯の勝ち馬ヒストリカル、善戦馬ベールドインパクトなどが続く。
スタートしての先行争いを制したのはフミノポールスター、
これをメイショウカドマツ、ナムラビクターらが追いかけ、
淡々とした流れながら、やや縦長の展開。
ゴールドシップは中団よりやや後ろ、マウントシャスタはその前、
ヒストリカルはそれらを見る形でレースは進む。
前半の1000mは60,7秒の平均ペース。
3コーナーに入っても先頭集団は変わらなかったが、
4コーナーに差し掛かる頃、ゴールドシップが外から進撃を開始。
マウントシャスタはやや内側の馬場を狙う。
早め先頭に立って逃げ込みを図るユウキソルジャーだが、
200m手前でゴールドシップがラストスパート。
力強く前を捉えると、ぐんぐん加速し、単独で先頭に踊りでる。
それをロードアクレイムが必死に追うが、その差はなかなか詰まらない。
内をついたマウントシャスタは馬群をこじ開けて前を狙うが、
思ったほど伸びず3着に終わった。
ふたを開けてみれば、やはりゴールドシップは強かった。
マウントシャスタは、馬群をさばくのに、ややてこずったような感が否めない。
しかし、本番で同じ轍は踏まないだろう。
晴天の阪神に対して、「第58回 産経賞オールカマー 芝2200m G2」の舞台、
中山競馬場は生憎の雨天。馬場も重発表。
冷たい雨が降りそそぐ中、人気を集めたのはルルーシュ(1番人気)、
とナカヤマナイト(2番人気)の4歳馬。
これに続くのはダコール、ダイワファルコンで、
ピンナ騎手騎乗のユニバーサルバンクが穴人気に押されていた。
レースを引っ張ったのはコスモラピュタ。
マイペースの逃げを打ち、ラッキーバニラがこれに続く。
今夏の上がり馬ルルーシュは3番手をしっかりキープ。
ナカヤマナイトは。ほぼ中団に位置する形となった。
足元が悪いこともあって、前半1000mは61,4秒とやや遅め。
3コーナーに差し掛かると馬群がぎゅっと詰まり、
外からナカヤマナイトがじわりと動き、追い込み体勢に入る。
ルルーシュは抜け出すタイミングを狙うが、そこにダイワファルコンが割って入る。
しかし、柴田善騎手が気合をつけると、ナカヤマナイトはそのまま加速し先頭へ。
追いすがるダイワファルコン、外から伸びてきたユニバーサルバンクを従えて、
そのままゴールに駆け込んだ。
ルルーシュは4着に終わったが、この日はプラス10kgとやや重め。
対するナカヤマナイトは減っていた馬体重が戻ったようで、
これが明暗を分けたと思われる。
両馬の目標は天皇賞(秋)、ジャパンカップが濃厚なので、
ルルーシュを見限るのは時期尚早かもしれない。
コメント
コメントを書く