このデカさ。何物もコイツの動きを妨ぐことなどできなさそう。
世界で最も大きなハイテクトンネル掘削機「Bertha」。20人の作業員によって操作され、5階建てのビルに匹敵する高さと90メートルを超える長さのマンモス級なマシン。
1日に約10メートル掘り進めるパワーを持ち、何物もその作業を止めることができないと思われていたのですが、2013年の12月、シアトルの地下でトンネル掘削作業中に、「何か」にぶち当たって停止してしまったのです。
ぐんぐん掘り進むこんな巨大なパワーマシンを留めたのが一体何なのか、地中深くの謎はそうそう簡単には解けません。
ある人は氷河時代の大岩にぶつかったのではないかと、またある人は地層深く沈む古代都市の建物にぶつかったのではないかと、様々な憶測が飛びかわされます。中には「Megatron(映画「トランスフォーマー」に登場するロボット生命体)にぶつかったんだ」なんて人も。夢があっていいですね。
2014年1月に入り、技術者たちはこの謎を解き明かしました。実は、2002年に埋められた大きなスチールパイプにぶつかり、この破片をマシンが「噛んで」しまって停止した、ということだったらしいのです。なぁ~んだ。
地球を掘れるパワーマシンが、人工のスチールパイプで簡単に止められてしまうとは。Berthaも凄いけど、スチールパイプも凄いよ。
真実が分かってしまえばもはやミステリーでも何でもないのですが、このパイプをどうやって取り除いて掘削作業を進めるのかという難題に取り組んでいかなければならないクルーの皆さん、めげずに頑張ってとエールを送りたいです。
We Finally Found What’s Blocking The World’s Largest Tunneling Machine [Gizmodo]
Mysterious Object Discovered [Well Done Stuff]