自らの舌で体験してみました。
以前「いつものコーヒー、セラミックフィルターで淹れるとどう変わる?」と、セラミックを素材に採用したコーヒーフィルターの登場を取りあげました。
有田焼の技法から生まれた『LOCAセラミックフィルター(以後LOCA)』は、数十ミクロンの穴による最適な抽出速度のドリップを実現。コーヒー豆本来がもつ甘さや香りを引き出し、いつものコーヒーを劇的に変えるとしています。
そこまでいうのなら、試してみたい……ですよね。
今回は、そのコーヒーフィルターをお借りすることができたので、実際にペーパーフィルターとLOCAとで、味や香りにどんな違いが出るのか? といったところを検証してみましたよ。
Image: 小暮ひさのりまずLOCA本体がこちら。セラミックと聞くとツルツルとした手触りを想像されるかもしれませんが、かなりザラザラとした手触りの焼き物となっています。奥のビンは専用の「sghr スガハラ」ガラスサーバー。セットで入手しておくと、抽出が捗りますよ。
Image: 小暮ひさのりググッとズーム。ザラザラとしたLOCAには、目に見えないレベルの無数の穴が開いていてフィルターの役目を果たすわけですね。おもしろい素材だなぁとしばらく触っていたら、指の皮膚が若干すりおろされたような気もします。
Image: 小暮ひさのり使い方はペーパーフィルターと同じ。ガラスサーバーにセットして、コーヒーを入れてお湯を注ぎます。すると底部や側面から、じんわりとコーヒーが滴り落ちて来るんです。すごい、本当にLOCA(ろ過)されている。
Image: 小暮ひさのり普通にドリップしたものと比べてみました。左が普通のペーパーフィルターで淹れたコーヒーで、右がLOCAを利用して淹れたコーヒー。コーヒー豆は同じものです。
色は若干ですがLOCAを通したほうが色が濃いような気もしますが、本当に微々たる差で見た目で見分けるのは難しいでしょう。
では味ですが、いつも飲んでいるペーパーフィルターで淹れたコーヒーは、言わずもがな飲みなれたいつもの味。程々の渋み苦味が後に残り、THEコーヒーという感じのテイスト。
Image: 小暮ひさのり一方でLOCAを通したコーヒーは……。
いやぁ、正直言うとセラミックに変えても、そんな劇的に味なんて変わらないでしょ? なんて思ってたんですよね。微々たる差で、コメントに困ったら嫌だなぁ〜なんて。
スミマセンっしたっ!
僕、完全にセラミック様をなめておりました。これ、めっちゃ激変。この違いに気が付かない人なんて居ないんじゃないかなってくらい変わっています。
まず、口に含んだときの香りが違います。LOCAで淹れたほうが、コーヒーの香ばしさが引き立っています。それなのに苦味が軽減されていて、苦味や渋みが後に残りません。そう、清涼感があるのです。まるで時間をかけて淹れた水出しコーヒーを飲んでいるような……。これすごいわ。
というわけで、LOCAで淹れたコーヒーは確かに香りや味が変化しました。あきらかに苦味が軽減されているので、これならブラックが苦手な人でも、ノンシュガーでコーヒー本来の味わいを楽しむことができるでしょう。
Image: 小暮ひさのりただ、弱点もあって、飲み終わった後のコーヒーの処理が若干面倒です。
ペーパーフィルターだったらそのままポイできますが、こっちは水でザーッと流さないとだめで、コーヒーの粒が排水口にそのままINしていくのが個人的には気になります。不織布を用意してそちらに流すといった工夫をすると良いかもしれませんね。
なお、プロジェクトページよれば、ペーパーフィルターとの併用も可能とのこと。さらにクリアな味になるそうなので、好みさえ合えば、ペーパーフィルターを使うことで後片付けも楽に。
こういった、飲み終わりの処理が若干気になるという点こそあれど、確かにLOCAを使うことで、いつものドリップコーヒーに劇的な変化をもたらしてくれました。
もちろん渋みや苦味の強いコーヒーが好きという方もいると思いますが、スッキリとした味が好みかも?と言う方は試してみても良いのではないでしょうか。コーヒーの種類や抽出手順を変えずに、そういった味を楽しめるのがLOCAの魅力だと思います。
このいつものコーヒーを劇的に変える『LOCAセラミックフィルター』は、メディアジーンが運営するクラウドファンディングサイト「machi-ya」で現在資金を募っています。
「[Machi-ya限定価格]LOCA designer’s version サーバーセット」が11%OFFで7,700円など、専用の「sghr スガハラ」ガラスサーバーとセットでおトクなコースもあるので、興味がある方はチェックしてみましょう。詳細や支援は以下のリンクから。
Image: 小暮ひさのり
Source: machi-ya
(小暮ひさのり)
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