季節ごとに展示替え。現代美術家・鬼頭健吾の大型インスタレーションを楽しむ

TOP画像／「untitled(hula-hoop)」 2015 photo by shinya kigure

群馬県渋川市に位置する温泉地・伊香保温泉。その中で近年人気を集めているのが、原美術館（東京都品川区）の別館として登場した「ハラ　ミュージアム アーク」だ。

緑豊かな周辺環境に映える厩舎風の黒い建物を中心に、敷地内に点在するオブジェやカフェ、ミュージアムショップなど見どころにあふれたスポットになっている。
「inconsistent surface」 2011 photo by Norihiro Ueno

現在は、「鬼頭健吾 Multiple star」展が開催中。先月からスタートし、来年1月8日までの10か月にわたる長期展覧会となっている。春・夏・秋冬と季節ごとに展示替えを行い、全く異なる3つの大型インスタレーション作品を中心とした展示が楽しめるのが魅力だ。

タイトルの「Multiple star」は、地球から近い位置に見える3つ以上の恒星を指す「多重星」のこと。その名の通り、メインギャラリー全体を使った色彩豊かで伸びやかな大型作品は、夜空に輝く星々のような魅力を放っている。

鬼頭健吾氏は、愛知県名古屋市生まれ。名古屋芸術大学、京都芸術大学大学院で油画を学んだ後、ニューヨークとベルリンで技術を磨き帰国。世界各国で個展やグループ展などを精力的に行っている。

本展は鬼頭氏の作品の世界を味わう絶好の機会。美しくおだやかな環境の中で、新鋭アートを楽しんでみては？

「鬼頭健吾 Multiple star」　［ハラ ミュージアム アーク］