未成年者の中絶が年間2万件という現実
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ようやく出来上がった小学館の社屋に行ってきました。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
付属の喫茶店で小学館ブレンドなるメニューを注文。
さて、ここからが本題です。
妊娠し、彼氏に逃げられ、中絶をせざるを得なくなった・・・
そんな娘(19歳。大学生)のために父親(高野信吾さん。44歳)は何ができるのか。
前回から「堕胎の責任の取らせ方」について紹介していますが、
今回はその続きです。
このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/
最後に信吾さんがなぜ今回の請求に踏み切ったのかを
語ってくれました。
実際のところ、信吾さんはこれだけ事を荒げてしまったのだから、
今後の人生において、娘さんは彼と一切、接点を持たないでしょう。
顔を見ることも、声を聞くことも、話をすることも、です。
そんなことは事を起こす前から分かり切っていたはずですが…
信吾さんいわく、2つの理由があるそうです。
まず1つ目は子どもへの弔い。
中絶手術から費用回収までの間、
信吾さん家族は慌ただしく動いており、
まだ水子の供養は済んでいないそう。
「加害者である彼が被害者である娘に対し、
何の償いもしないなんて、亡くなった子どもに
顔向けができません!」
このまま彼がのうのうと暮らし、新しい彼女と付き合い、
そして4年後には大学を卒業するようなことは
我慢がならなかったと言います。
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そして2つ目は再犯の危険。
彼が今回の件でしかるべき責任をとらずに
逃げ切ることができたら、
どうなるでしょうか?
彼は両親に対して「他人の子だ」と暴言を吐いているように、
信吾さんが動く前まで、彼は罪悪感や劣等感は皆無だったので
彼が反省する機会もないまま。彼がまた同じ過ちを
繰り返してもおかしくはないでしょう。
「娘さんと同じような被害者が出てくる可能性が高く、
信吾さんは指をくわえて見ているわけにはいかないと思ったんです!」
信吾さんは娘さんと同じような被害に遭う子が出てくることを
何より防ぎたかったと言います。
このように今回の件はすでに娘さん1人の問題ではなく、
亡くなった子やまだ見ぬ被害者のためにも、
信吾さんは使命感、正義感を駆り立てられたので、
相手の不誠実な対応、卑劣なやり方、そして無責任な態度に途中で屈することなく、
最後までやり抜くことができたのです。
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このように運悪く、たまたま悪い男に引っかかってしまったせいで、
せっかく身ごもった子どもをあきらめざるを得なくなったという実例は
多数、存在するのですが、
衛生行政報告例(平成25年、厚生労働省)によると
未成年者の中絶件数は約19,000件と決して少なくない数字です。
家出を繰り返すような、不埒で不真面目な不良娘ばかりではないので
決して他人事ではないので自分の娘が同じような被害に
遭ってもおかしくはないのです。
だから信吾さんと娘さんのケースを「運が悪すぎた」と軽んじ、
「自分には関係ない」と目をそらすのは危険でしょう。
今回は過去の相談事例をもとに、
中絶の慰謝料を請求する場合の「Q&A」を作成しました。
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(次回に続く)
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