「隣の芝生」という浮気の正当化にどう対処すべきか
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先日は傘がない日に限って、ゲリラ豪雨に遭遇しました。
行政書士・露木幸彦と申します。
目的地まで駅から徒歩10分なのですが
コンビニに傘はなく、タクシーも出払っており、
屋根付きアーケードもわずか100メートル。
結局、ずぶ濡れになりながら、約束の時間に到着したのですが
こんな日ほど「折りたたみ傘」の大事さを実感することはありませんね。
さて、ここからが本題です。
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「彼女に不満はないんです。
でも、もっと良い人がいるのでは?と思い始めてしまって・・・」
そんなふうに恥ずかし気もなく、言い放つのは新婚ホヤホヤの聡さん。
聡さん夫婦には何があったのでしょうか>
<登場人物(すべて仮名)>
夫:畑中聡さん(42歳。一部上場企業の会社員で年収900万円。)
妻:畑中美紀さん(38歳。派遣社員で年収250万円。)
夫の彼女:クミクミ、りさぽん、あやみ1984、ゆみきちなど多数(いずれもハンドルネーム)
「結婚」とは人生を左右するほどの一大事ですから、
聡さんのようなマリッジブルーは誰しも大なり小なり経験するでしょうが、
いくらなんでも手遅れです。生涯の伴侶は本当にこの子でいいのかどうか・・・
そんなふうに自問自答するのが許されるのは、
あくまで結婚「前」に限られますが、聡さんはどうなのでしょうか?
婚約、結納、結婚式、披露宴、入籍、新婚旅行・・・
もし、どこかのタイミングで引き返すのなら早ければ早いほど
傷は浅かったはずです。
それなのに聡さんは何もしないまま、「皆勤賞」を取ってしまったのだから
完全に「後の祭り」でしょう。
何しろ両親や親戚、友人や同僚の目の前で、すでに「永遠の愛」を
誓ってしまったのだから。そして1つ1つの順序を踏んで
今に至っているのに何を今さら・・・
ここまで話を進めてみると、聡さんの本音を的中させるのは、
いとも簡単でした。
聡さんの言葉をつなぎ合わせると
「妻は2人目の子どもが望めない」+「もっと他に良い人がいるのでは」=
「もっと若い子と結婚したい」という結論を導き出すことができます。
もちろん、聡さんははっきりと言わず、最後まで口を濁したままでしたが。
何より聡さんが罪深いのは「もっと若い子と結婚したい」と
いう煩悩が脳内にとどまらなかったことです。
「A子ちゃんがかわいいなぁ。いや、B子ちゃんもいいな。
いやいやC子ちゃんも捨てがたい」
そんなふうに妄想の世界でニヤニヤしているだけなら、
誰にも迷惑をかけないので人畜無害でしょう。
しかし、聡さんはあろうことか「現実の世界」で、
すでに「次」を探し始めていたのです。
これはどういうことでしょうか?少し話を遡ってみましょう。
2人(聡さんと彼女)が出会ったきっかけは「婚活サイト」だったそうです。
婚活サイトは、まず未婚の男女が自分のプロフィール・・・
例えば、年齢や出身地、現住所、そして年収や地位、
勤務先、さらに身長や体型、そして顔写真などを登録し、
サイト上で公開します。
そして気になる異性を見つけたら、サイト上でアプローチをし、
何とかやり取りをし、最終的には実際に会ってみるという流れですが、
2人は半年の交際を経てゴールインしたようです。
ところで婚活サイトの料金体系はどうなっているのでしょうか?
運営会社に多少の違いはあるにせよ、ほとんどの場合、
手付金と成功報酬という2段階です。
手付金とはサイト登録時に支払うお金、成功報酬とは
成婚時に支払うお金ですが、問題は後者です。
運営会社は成婚の有無をどのように調べるのでしょうか?
単なる一利用者という立場では、例えば、利用者の戸籍謄本などを
「本人の承諾なしに」手に入れることは個人情報保護法があるので
不可能です。
だから、あくまで善良な利用者の「自己申告」に頼るしかないのですが、
結局のところ、結婚したにも関わらず、「いい相手が見つからなかった」
などと真っ赤な嘘をつき続けるような輩がいたら、
どうしようもないのです。
ケチれるものならケチりたいという金に汚いタイプが混じっていたら。
このように成婚の事実を隠そうと思えば、最後まで隠し通すことが
可能なのですが、聡さんはどうしたのでしょうか?
どうやら善良な利用者ではなかったらしく、
今だに聡さんのプロフィールは残ったままだったのです。
わざとなのか、たまたまなのか今となっては定かではありませんが、
実際には何が起こったのでしょうか?
何人もの女性が妻帯者である聡さんに対して次々と求愛をしてきたのです。
例えば・・・
「毎日、会社と自宅の往復で、女性ばかりの職場で出会いがありません」
「ちょっと不安ですが、勇気を出して登録しちゃいました(*^_^*)
良いご縁があるといいなぁ」
「趣味はカフェ巡りです♪」
「寂しがり屋なので甘えたいなぁ」
それもそのはず。聡さんの年収(950万円)や勤務先(一部上場企業)は
女性にとって魅力的に映るのも無理はありません。
しかも聡さんのページには依然として「未婚、結婚相手募集」と
書かれているのだから、何も知らない未婚女子たちは
「善は急げ」とばかり群がってくるという仕掛けです。
ところで聡さんの容姿は決して「モテるタイプ」ではなく、
むしろ真逆でした。
聡さんが初めて私のところへ相談しに来たのは昨年の夏。
量販店のTシャツに着古したGパンといういでたちで、
部屋着のまま、外に出てきたような格好です。
聡さんの身長は170センチほど。ずんぐりむっくりの容姿は、
芸能人に例えるとキャイーンの天野君に近い感じです。
黒縁のメガネをかけているという点を除けば、ですが。
それでもこの人気ぶりなのだから私は驚きを隠せませんでした。
このように婚活サイトは「結婚相談所」にも「出会い系」
にもなるのですが、聡さんは後者でした。
聡さんはすでに結婚しているにも関わらず、婚活サイト上では
「よりどりみどり」のハーレム状態に。
しかも、どの子も20代で妻よりも一回り以上、
若いのだから聡さんは目移りしてしまったようで・・・
まるで「モテ期」が到来したのかのよう。
婚活サイトの場合、可視化されすぎているせいで、
あまりにも選択肢が多いのが難点で、
聡さんのように結婚した後も「結婚相手探し」を続けてしまうという、
笑うに笑えない珍現象が起こりえるのです。
しかし、聡さんが既婚者である以上、
どんなに御託を並べようと浮気は浮気、不倫は不倫。
聡さんいわく、新婚旅行先では席を外して別の彼女と
電話をしたり、トイレに籠って別の彼女とLINEをしたり、
別の彼女へのお土産を物色していたようで。
挙句の果てには別の彼女とデートをする約束も取り付けていたのです。
とはいえ聡さんが婚活サイトで成婚の報告をしたり、
アカウントを削除したり、退会の手続をしたりすれば、
おびただしい数の誘惑に駆られることもなかったはず。
百歩譲って婚活サイトに「うっかり」とプロフィールを
残したままにしておいたとしても、女性からのアプローチを
無視したり、断りの返事をしたり、「見なかったこと」に
しておくなど、途中で引き返していれば良かったのです。
なぜ聡さんは歯止めが利かなかったのでしょうか?
(次回に続く)
現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
おかげ様で本日、23回目が公開されました。
今回は『男は離婚で「妻子」以外に何を失うのか』です。
男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!
ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。
http://diamond.jp/articles/-/86664
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