晴・雨・晴・雨の繰り返しで、せっかくの休みも、
なかなか有効活用しにくいですね。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
たまの休みも外出するのがとっても億劫・・・
何となく時間ばかり過ぎて、せっかくの休みなのに何もしてない・・・
こんなことなら、仕事してりゃ良かったなんて後の祭りだし・・・
そんな「出不精な自分」のせいで自己嫌悪に陥りそうでも
メールをささっと読むくらいは大丈夫でしょう。
ちょっとした空き時間にご覧いただき、
何かの役に立てればと思います。
さて、ここからが本題です。
このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/
<今までの経緯>
夫の都合(浮気相手と一緒になりたい)で離婚せざるを
得ないのなら、せめてお金の条件
(養育費、慰謝料、財産分与など)はせめて妻の希望通りに。
しかも、決して高望みではなく、離婚後の生活において
必要最小限の金額に過ぎません。
それなのに夫は二兎を追おうとするので
(離婚成立+支払は最小限)上手くいかないことが
多いのですが、なぜ、当たり前のことを当たり前に
言っているだけなのに、ごたごたと揉めてしまうのでしょうか?
このような無責任でいい加減な金の亡者を
どのように説得すれば良いのでしょうか?
具体的な流れ、手順、対処方法を紹介していきましょう。
<今回の登場人物>
夫(36歳、会社員、年収500万円)
妻(34歳、パートタイマー、年収120万円)
子(10歳)
<妻の希望条件(離婚に応じるのなら)>
養育費 毎月6万円×20歳まで
慰謝料 150万円
過去の未払い生活費 42万円
すでに夫が自らの不貞を棚に上げて離婚を
切り出してきてから、すでに1年が経過。
妻は夫が自らの過ちに気付き、自分から
進んで謝罪をし、許しを乞い、慰謝料を
支払うなど誠実な対応をするのを待っていたそうです。
しかし、結局、夫は一切何もせず、現在に至ったのだから
もはや何年何ヶ月、夫に時間の猶予を
与えたところで贖罪(罪を償う)する可能性が
ゼロであることがはっきりしました。
被害者が何も言ってこなければ逃げ得とばかり
自ら名乗り出ようとしない姑息で汚い最低最悪
の人間に対して妻は遠慮をしたり、情けをかけたり
手を緩める必要はないでしょう。
今回の希望条件(養育費、慰謝料、財産分与など)
に応じるまで訴訟含め法的手段も辞さない覚悟であり、
これは最初で最後の話し合いであることを伝えました。
(請求に応じなければ、即、以下に掲げる
ペナルティを科すという意味で)
もし、裁判沙汰になれば、夫は少なくとも毎月1回
裁判所に出向き、最低1時間は裁判所内に
閉じ込められますが、
その都度、会社に「なぜ有給休暇を
とらなければならないのか」を話さなければならないし
仕事を休めば、その分だけ有給を減らされ、
踏んだり蹴ったりですが
裁判を申し立てるのは妻の権利だから
夫に文句を言われる筋合いはないでしょう。
しかも赤の他人である調停委員や裁判官から
「幼い子供がいるのに不貞行為
に及んだ挙句、家庭を壊すなんてあまりにも
酷いではないか。自分さえ良ければ、
他はどうなってもいいのか」と問い詰められ、
傷つき、動揺し、嫌な思いをするでしょうが
このような精神的苦痛は慰謝料の金額が
決まるまで最長で6回も繰り返されるのです。
さらに妻の希望条件を受け入れない場合
夫の勤務先に相談することも
検討しなければならないことも伝えました。
異性関係を理由に解雇することは有効であると
いう裁判所の判決(名古屋地判昭和56・7・10
労判370号など)は多数存在します。
また厚生労働省によると平成24年の有効求人倍率は
0.8%で推移しており、これは仕事を求める失業者
10人に対し、8つの求人しかないという
厳しい現実を表しているでしょう。
このことから本書の請求内容に応じるか否か
(応じない場合は上記で挙げたペナルティを
科す)二者択一のどちらを選ぶのが得策か誰が
どう見ても一目瞭然です。
なお、法務省が公表している司法統計(平成10年)
によると婚姻期間10~15年が離婚する場合、
慰謝料の相場は438万円だそうです。
仮に夫が今回の請求額(150万円)を満額支払ったとしても
浮気相手の慰謝料を立て替えたことにはならず、まだ妻の
浮気相手に対する慰謝料の支払義務は存在しています。
もしかすると夫は浮気に対し「妻とのことは
すべて清算したから心配しないで欲しい。
お前に危害が及ぶことがない」と話し、
浮気相手がそれを真に受けたのかもしれません。
不倫男の身勝手な虚言より法務省の正式な
統計の方が正しいのは当然のことだから、
浮気相手は自分で自分の尻を拭かなければならないのです。
浮気相手も自分1人で後悔し、反省し、
責任をとるべきでしょう。
しかし、夫と浮気相手と結託し、離婚という
目的に向けて協力し合うのは非常に不愉快です。
また離婚後、浮気相手へ慰謝料を請求することは
可能といえば可能ですが、せっかく離婚し、
生活が落ち着き、平和な日々を取り戻したのに
また浮気相手と直談判しなければならないのは
気が滅入ります。
ですから、今回の場合は、夫が慰謝料を
満額支払えば、浮気相手への請求権を
放棄するという駆け引きを行ったのです。
なお、夫が慰謝料を満額、期日までに支払った
場合に限り、妻は前述で挙げた写真等はもちろん、
すべての情報について第三者(夫の親戚、友人
同僚、上司、赤の他人等、続柄を問わず、
すべての人間)に対して口外しないを
約束しても良いと提案しました。
(次回に続く)
現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
おかげ様で本日、21回目が公開されました。
今回は『できちゃった結婚した妻が豹変
種馬にされた夫の悲惨な末路』です。
男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!
ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。
http://diamond.jp/articles/-/85094
【京都の法律相談。女性限定】浮気男を許さない!中絶の慰謝料をばっちり手に入れる請求術を5分で伝授
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