ラーマガ限定「NAKED」#071
麺屋清水『かけ塩らーめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第71作目は小岩の人気店『麺屋清水』が登場!店主の清水克也さんが作り出す一杯は、鶏とアサリの旨味がふんだんに広がるNAKED。自家製麺との相性も抜群の深みのある麺屋清水らしいNAKEDが完成しました。
山路力也
今までなぜお願いしていなかったのか、というくらいの実力ある人気店が満を持しての参戦。店主の清水さんとは千葉津田沼の人気店『必勝軒』での修業時代からなので、もう随分も前からのおつきあいになる。しかしながら、いわゆる創作系のラーメンは食べたことがなかったので、どのようなものが出て来るのかワクワクしていた。
実は清水さんは二種類のNAKEDを用意して下さっていた。一つは従来の麺屋清水の基本となる茶褐色のスープにアサリ出汁を加えたもので、もう一つが今回の塩ダレを使ったもの。豚骨魚介の方もかなり美味しかったのだが、かけラーメンとしての一体感や面白さ、美味しさなどを考えた結果、私、山本さん、そして清水さんの三人とも塩の方が良いだろうということで、今回の「かけ塩らーめん」がNAKEDとして登場することになった。
味だけではなく見た目や香りを楽しむのがラーメンだが、かけラーメンのNAKEDだとそれがより強くなっていく。まず丼から立ち上がる馥郁たる香りがたまらない。スープは鶏がベースになっているが、大量のアサリ出汁が加わることで立体感のある味わいになり、時間が経つごとにその一体感が増して味が変化していく。そして切り刃#24の細麺はもちろん自家製麺。繊細かつ深みのあるスープを綺麗に持ち上げてくる。
さすがベテランというか、味や旨味のバランス、塩梅が実にお見事。麺とスープだけで美味しいと表現するのがNAKEDだが、その王道を行くような堂々たる一杯。このラーメンにチャーシューや余計な具材は不要だ。
山本剛志
千葉県津田沼の「必勝軒」は、永福町と東池袋、両方の「大勝軒」で修業した名店であるとともに、多くの名店を生み出した事でも知られている。そのうちの一軒が、小岩駅北口で2011年に開店した「麺屋清水」。今回のNAKEDは、かねてからお願いしていたこちらに登場いただくことになった。
当初用意していたのは、濁りあるスープに醤油ダレとアサリ出汁を加えたものと、鶏ベースの澄んだスープにに塩ダレとアサリ出汁を加えたもの。麺屋清水らしさは醤油味の方が近いが、かけラーメンとしての相性の良さや、一杯を食べきるテンポの良さを考えて、今回の「かけ塩ラーメン」になった。あっさりした塩味の中にはアサリの旨み、そして旨さをそそらせる香りが楽しめて、一口食べればこの味の完成度の高さを実感できる。
もう一つの「麺屋清水」の特徴は、麺の熟成。熟成期間の違いで様々な麺の様相を楽しめるが、このメニューでは熟成した細麺がシコシコした食感を醸し出している。打ち立ての麺とは正反対の食感ながら、低加水の麺がスープに馴染んでいくさまも含めて、最後のひと啜りまでが注目に値する、かけラーメンです。
【NAKED #071】
麺屋清水(東京都江戸川区西小岩4-1-5/JR線「小岩」駅より徒歩4分)
「かけ塩らーめん」800円 ※一日10杯限定
販売期間:11月12日(火)〜12月15日(日)
※一日10杯限定の販売となります。売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。
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