ラーマガ限定「NAKED」#069
麺屋中川會 住吉店『かけ醤油そば』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第69作目は住吉の人気店『麺屋中川會』が満を持しての登場!店主の中川大輔さんが作り出す一杯は、麺屋中川會の真髄をそのまま表現したNAKED。厳選した素材から旨味を徹底的に追求した、出汁と麺の一体感を楽しめるNAKEDが完成しました。
山路力也
NAKEDという企画は「麺とスープだけで己の味を表現する」というテーマがある。それはすなわちラーメンから具を取り外したただのかけラーメンではない、ということでもある。麺とスープの存在をあらためて見つめ直して表現する。結果としてスープを強めたり、麺を変えたりと、かけラーメンとして再構築することになる。しかし、中川會のNAKEDは何も手を加えていない。つまり、通常のラーメンのかけラーメンバージョンなのだ。
鶏、貝。昆布、椎茸。異なる旨味を折り重ねた深い味わいのスープに、北海道産小麦を使った浅草開化楼のオリジナル麺。具がなくなっただけで、このスープと麺の見事な調和が際立って感じられる。これほどまでに力強い組み合わせだったのか、と思い知らされる。いかに通常のラーメンには雑音が多いかということの証左だ。そして、中川會らしさを感じさせるフォアグラソースももちろん浮かぶ。スープの椎茸の旨味と、ソースにたっぷり入ったトリュフやマッシュルームの旨味が融合し、フォアグラとオリーブオイルの油が香りとコクを加える。あっという間に完食だ。
具の乗ったラーメンがもちろん基本の一杯になるわけだが、このかけラーメンは十分レギュラーメニューとして存在し得るのではないか。日本蕎麦屋にかけそばがあるように、ラーメン屋にはかけラーメン。そんな光景が目に浮かぶ一杯が完成した。
山本剛志
住吉で創業した「麺屋中川會」は濃厚豚骨魚介のつけ麺で人気を集め、錦糸町に移転した後、現在の住吉店を再出店。その住吉店の看板メニューが、鶏清湯の「醤油そば」。つけ麺もメニューに並ぶが、ご主人は醤油そばの味に惚れこんでいるという。
そんな醤油そばの具を抜いた、いわゆる「かけラーメン」が今回のNAKED。シンプルすぎて物足りなくなるのではないかと危惧したが、鶏をメインに、貝や昆布、椎茸を使って旨みを重ねたスープと、北海道産小麦の力強い中細麺がどちらも力強く、スープに浮かべられたフォアグラソースが中川會としての個性を発揮している。
チャーシューやメンマだけでなく、ネギさえも乗らないシンプルなかけラーメン。スープと麺のぶつかり合いを口の中で存分に楽しめるので、物足りなさは感じない。そして、その分値段も抑えられているのもポイント。是非、スープと麺だけの中川會を楽しんでほしい。
【NAKED #069】
麺屋中川會 住吉店(東京都江東区住吉1-19-1/東京メトロ線「住吉」駅より徒歩4分)
「かけ醤油そば」650円
販売期間:9月1日(日)〜9月30日(月)
※住吉店のみの販売。他系列店での販売はありません。
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。