ラーマガ限定「NAKED」#068
伊蔵八 中華そば 祐天寺店『素っ裸そば』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第68作目は祐天寺の新進店『伊蔵八中華そば』が早くも登場!店主の小宮一哲さんが作り出す一杯は、タレを使わずに塩だけで調味したシンプルかつ力強いNAKED。動物系素材と魚介系素材の完璧なるバランスを楽しめる、NAKEDの中のNAKEDが完成しました。
山路力也
このNAKEDという企画は同じ店舗、同じブランドに再度オファーをすることはない。結果として、同じラーメン職人がNAKEDに再度挑むということは稀有な事となるのだが、今回の小宮一哲さんは3回目のNAKED参戦となる。1回目は2016年「いつものねかせ屋(五反田)」、2回目は2018年「中華そば/豚骨麺 あの小宮(都立大学)」。今回、1年8ヶ月ぶりのNAKEDである。
1回目はつけめんTETSU時代で、伊勢神宮への奉納品だけでかけラーメンを作るという試みだった。そして2回目はあの小宮のプロデューサーとして、お湯だけで醤油ラーメンと豚骨ラーメンを見事に表現してみせた。そして今回の自身の新店でのかけラーメンは。伊蔵八のスープをそのまま生かすというアプローチ。鶏や魚介、椎茸の旨味がギュッと詰まったスープに合わせるのは塩のみ。この塩が特別な塩でふくよかな旨味を持ったもの。タレがなくてもこれほどまでに旨味を表現出来るのは、ベーススープの力強さに拠るところが大きいだろう。
ラーメンの基本や根本、核となるのは麺とスープである。この仮定を証明するためにこのNAKEDはある。そういう意味では、少なくとも伊蔵八のラーメンは核がしっかりしているからこそ美味しいのだ、ということをこのNAKEDが見事に証明してみせた。伊蔵八は新店のため、また未訪の方も少なくないだろう。ぜひノーマルのラーメンとNAKEDを食べ較べてみて欲しい。
山本剛志
「いつものねかせ屋」「あの小宮」に続いて3回目のNAKED登場になった小宮さん。今回は、開店したばかりの「伊蔵八中華そば」の店主として、自身の店のスープを味わってもらう王道スタイルのNAKEDを考案してくれた。
「伊蔵八中華そば」のスープには、鶏と魚介の他、椎茸の旨みである「グアニル酸」がふんだんに含まれているのが特徴。グルタミン酸、イノシン酸と並んで「三大うま味成分」と呼ばれていて、椎茸のまろやかさの中に丸みを感じる旨みとして凝縮されています。
そのスープに合わせるのは、塩ダレではなく「塩」。食塩に干椎茸、昆布、干帆立貝柱を加えた「調味塩」なので、グルタミン酸などのうま味成分が豊富に含まれ、かけラーメンとは思えないほどの味の膨らみが口の中で広がる。
レギュラーメニューでも用いられる中細麺がスープをよく拾ってくれる。薬味は青ネギだけだが、卓上のキクラゲや辛ニラを加えれば味の変化も楽しめる。伊蔵八の味を、このNAKEDから確認するのもよいかもしれない。
【NAKED #068】
伊蔵八 中華そば 祐天寺店(東京都目黒区祐天寺2-13-3/東急線「祐天寺」駅構内)
「素っ裸そば」750円
販売期間:8月1日(木)〜8月31日(水)
※祐天寺店のみの販売。西日暮里本店での販売はありません。
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。
コメント
コメントを書く