ラーマガ限定「NAKED」#066
The Noodles & Saloon Kiriya『浅利の潮かけsoba』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第66作目は初石の人気店『The Noodles & Saloon Kiriya』が登場!店主の青木成憲さんが作る一杯は、アサリを驚くほどに使用したスープにアゴ出汁をブレンドした贅沢な味わいのNAKED。自慢の自家製麺も存分に楽しめる力強いNAKEDが完成しました。
山路力也
彗星の如く現れた新進店「Kiriya」がNAKEDに参戦。流山初石といえば、古いラーメン好きにとっては長年「長八」という店名を思い出す町だろうが、今やそれを上書きするかのごとく快進撃を続けている人気店だ。独学で辿り着いたスープと自家製麺。そして様々な表情を見せるメニューの数々。アットホームな雰囲気と和菓子店の外観のままというミスマッチ感など、話題になる要素は事欠かない。それはもちろん実力があってこそのことだ。
今回のNAKEDはそのメニュー名がすべてを物語っているような、アサリの力強いスープが印象に残る一杯。水と同量の熊本産アサリを使用して弱火でじっくりと炊き出したアサリスープに、アゴ(トビウオ)を強火で仕上げた濃厚なアゴ出汁を丼で合わせるダブルスープ。塩ダレの干し貝柱の旨味も重なって、海産物のみとは思えない力強いスープを作り上げた。
平打ちの自家製太麺は加水率44%とかなりの多加水麺で、全粒粉も含めて春よ恋100%。しっかりと茹で切ってコシのある麺がパンチのあるスープとがっぷり四つ。当初は細麺を考えていたというが、このスープには太麺が正解だと思う。薬味の紫蘇も彩りと風味のアクセントとしていい働きをしている。スープも麺もしっかり美味しくて、具が無いことを忘れて食べ切る一杯。NAKEDの本質を見事に捉えた素晴らしいかけラーメンが誕生した。
山本剛志
2016年に開店して、すっかり人気店になった「kiriya」。淡麗系の味わいに注目が集まる中、人気に甘んじず、常に新しい味を追い求めている。今回のNAKEDでも、その意志を存分に活かした意欲的な一杯が作り上げられた。
スープには、水とアサリを「1:1」で用いて、弱火で丁寧に煮出したものをベースに、濃厚なアゴ出汁を丼の上で合わせたダブルスープ。アサリをラーメンに使う時、具やタレだけでもインパクト十分に感じるものだが、今回はそれらの旨みがスープに存分に引き出され、塩ダレに加えられた貝柱の味も加わって後味がグングンと引き出されていく。アゴ出汁のシャープな味わいも口の中に広がり、豚や鶏、牛といった素材を一切使っていないのに、物足りなさどころが、通常のラーメンにも負けないインパクトが喉にも残る。
スープに負けない、多加水平打ちの自家製麺がスープを拾いきり、薬味の紫蘇が香りとスープを切る役目も果たしている。真摯なご主人による一杯、是非とも食べて記憶に残してほしい。
【NAKED #066】
The Noodles & Saloon Kiriya(千葉県流山市西初石4-475-1/東武野田線「初石」駅より徒歩4分)
「浅利の潮かけsoba」880円
販売期間:5月28日(火)〜6月30日(日)
※一日10杯限定販売
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。