ラーマガ限定「NAKED」#060
自家製手打ち麺 粋や『秋変化かけらぁめん』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第60作目は今年8月に西千葉へ移転したばかりの実力店『自家製手打ち麺 粋や』が満を持しての登場!店主の小池貴広さんが創り出した一杯は、数々のラーメンを作り続けてきた職人のスキルが炸裂するNAKED。自家製手打ち麺の力強い存在感を引き立てる、スッキリとした味わいの塩ラーメンが途中から劇的に変化。秋らしい装いの驚きあふれるNAKEDが完成しました。
山路力也
粋やの小池店主とは気がつけば長い付き合いになる。最初は某人気ラーメン店の雇われ店長としてであった。その後、私が立ち上げをお手伝いしたお店の店長を務めたのも彼だった。そして独立して粋やを開業。その後一旦閉店してラーメン店に就職し、再び粋やを復活させた。復活後の店舗で火災に遭い、今年8月に移転したのを機に手打ち麺へとシフトした。
これまで様々なラーメンを作り続けてきたスキルの高い店主であるから、NAKEDに関しては何も心配をしていなかったが、予想以上の驚きの一杯になっていた。小池氏曰く「過去の作品を見て、あれもやってるこれもやってると悩みました」とのこと。これまでの他のラーメン職人がやったことはやりたくない。オリジナリティがあってこそラーメンである、という意識を持ったラーメン職人だ。
最初は錦爽どりと鴨の旨味があふれる塩ラーメン。上に乗せられた煮凝りが溶けると一気に秋刀魚の風味が広がって醤油ラーメンへと変化する。まさに秋らしい変化のラーメン。口の中にもともとあった鶏と鴨の余韻をキープしながら、力強い秋刀魚の風味が上乗せされていく。存在感のある自家製手打ち麺を二通りのスープで味わえる楽しさ。そして季節感もある。お見事の一杯だ。
山本剛志
千葉市に「粋や」が開店するのは今回で三度目になる。2012年に富士見町で創業し、一度閉店後2016年に都町で復活した時にはフルモデルチェンジ。そちらが不慮の火災で移転を余儀なくされ、2018年に西千葉で再スタートを切ったが、今回もそれまでにないモデルチェンジを施している。今回は自家製手打ち麺の激しく縮れる麺がスープを引き上げてくれるスタイルで、多くの人の人気を集めている。
今回のNAKEDでは、錦爽どりと鴨を使った塩味のスープをベースに、カイワレと共に乗せられた煮凝りが溶ける事で、塩ラーメンが醤油ラーメンに、しかも秋刀魚の風味を広げてくれて個性あるNAKEDになっている。なお、提供時の煮凝りは、写真撮影時に比べるとしっかり固められている。スープの温度もアツアツになっている事で溶けやすくはなっているが、最初は箸でつついたりスープの中に沈めるなどして、溶けやすくしても楽しめると思う。
そして、麺は通常のラーメンと同じ、手もみし強く縮れる自家製手打ち麺。これが驚きを舌や喉に与えてくれる。この麺を楽しむためにも、NAKEDを食べてみてほしい。具がない分、変わらない麺と変わりゆくスープを存分に堪能できるので。
【NAKED #060】
自家製手打ち麺 粋や(千葉県千葉市中央区春日2-26-9/JR線「西千葉」駅より徒歩3分)
「秋変化かけらぁめん」900円
販売期間:10月22日(月)〜11月24日(土)
※一日15杯限定(昼営業のみ)の提供になります。
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。