ラーマガ限定「NAKED」#050 #051
中華そば あの小宮『お湯かけ中華そば』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
記念すべき第50作目は都立大学の『あの小宮』が登場!プロデューサーの小宮一哲さんは50作品目ということで、「素材ではなくラーメン職人の技術で勝負したい」と、スープを取らずにお湯で作るかけラーメンを考案。スープを使わずにどこまでレギュラーラーメンに近づけるか、というテーマに挑みます。期間前半は「中華そば あの小宮」、後半は「豚骨麺 あの小宮」と2種類のかけラーメンを提供する、50作目に相応しいスペシャルなNAKEDが出来ました。
山路力也
麺とスープだけでどれだけの表現方法があるのか、かけラーメンの限定をやろうと言い出したのは私だが、正直50作品も続くとは思わなかった。しかも毎回毎回新しいアイディアや驚きがあるのだから、ラーメン職人の技術やアイディアには限界がないことを示しているのがこの「NAKED」という企画なのではないかと思っている。
記念すべき50作品目を誰にお願いするか。企画意図をしっかりと理解してくれていて、かつ全方位的にバランスの取れている作り手となると数少ない。小宮さんはそんな数少ない作り手の一人だが、昨年オープンした「あの小宮」2店舗で2週間ずつ違うラーメンを出して貰えたら面白いのでは、と思いお願いしたところ快諾して下さった。しかし、まさかこういうアプローチで来るとは。
前回「いつものねかせ屋」でお願いした時は、とにかく素材をとことん厳選したかけラーメンを作ってくれた小宮さん。今回はその真逆というか、素材ではなく「ラーメン職人としての技術を見せたい」と、敢えてスープは「お湯」で作るという縛りを自ら課した。しかもそれぞれ、基本のラーメンに沿った形で出すという。
果たして、その味はどちらもベースのスープがお湯とは思えない完成度で、かつ通常のそれぞれの店の味にかなり近いものになっていたのには驚いた。当然のことながら、スープがお湯なのでタレに全力を注ぐことになるのだが、そのタレには中華そばの方はたっぷりの鶏ガラや魚介系素材が入り、豚骨の方も豚骨が入っている。つまりは自家製の濃縮スープを作ったわけで、小宮さん曰く通常のスープよりもコストと手間がかかっているのだそうだ。
今回はスープがお湯であるということを最初に伝えているので、そういう意識で食べてしまうだろうが、これはブラインドだと多くの人がベースがお湯だとは分からないのではないだろうか。そのくらい、このラーメンの完成度は高い。ラーメン職人のプライドをかけた、お湯だけでどれだけ美味しいラーメンを作れるかという挑戦。ぜひ体感して頂きたい。
山本剛志
「いつものねかせ屋」以来、2回目のNAKED登場になる小宮さん。今回は前回と対照的に、職人としての技術を発揮したいと新たなNAKEDを考案してくれた。そのテーマは「お湯割り」。
タレをお湯で割ったスープといえば、竹岡の「梅乃家」や、多治見市の「大石家」などが挙げられる。チャーシューダレを用いるなど、濃い醤油ダレをお湯で割ってみたら、あっさりしつつも意外とコクがあって、ラーメンとして人気を博したケースである。一方で、今回「あの小宮」が考案したのは、「中華そば」のタレには鶏ガラや魚介系を、「豚骨麺」のタレには豚骨といった素材を入れて長時間煮込んだ出汁を濃縮したもの。いわば「濃縮還元ラーメン」になっている。「あの小宮」のレギュラーメニューに比べれば、どちらもややあっさりしている印象だが、それはそれで美味しい一杯にまとまっている。特に「豚骨麺」の方は、マー油の力もあってかなり近づいている印象がある。
味だけでなく、技術によるアプローチ。お湯割りのオペレーションによる、新たな業態が生まれるかもしれない。そんな予感すら抱かせる2杯でした。
【NAKED #050 #051】
あの小宮(東京都目黒区中根1-5-1/東急線「都立大学」駅より徒歩1分)
中華そば あの小宮「お湯かけ中華そば」500円
販売期間:1月15日(月)〜1月31日(水)※販売終了いたしました。
豚骨麺 あの小宮「お湯かけらーめん」500円
販売期間:2月1日(木)〜2月16日(金)
※期間により提供店と提供メニューが異なりますのでご注意下さい。
※一日10食限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。