ラーマガ限定「NAKED」#048
竈TOKYO『竈ラーメン豚煮干 しおかけ』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第48作目は西早稲田の人気店『竈TOKYO』が登場!店主の清水博丈さんが創り出した一杯は、竈ならではの燻製をフィーチャーしたスモーキーなNAKED。丼から燻煙が立ちこめる深みのある味わいのNAKEDが完成しました。
山路力也
いつかはお願いしたいと思っていた「竈TOKYO」。店主の清水さんは業界でも屈指の理論派ラーメン職人。そんな清水さんがどうNAKEDを作ってくれるのか非常に興味があった。しかし実は竈TOKYOにはすでに「かけラーメン」が存在している。清水さん曰く「ラーマガのNAKEDを見て自分もかけをやってみようと思った」とのこと。いつかはこの企画と関係無いところでかけラーメンの文化が広がると良いなと思っていた私たちなので、清水さんのかけラーメンはことのほか嬉しい。
しかし、すでにかけラーメンを提供しているお店にNAKEDをオーダーするのは初の試み。清水さんには従来のものとは違って、しかし竈らしく燻製は生かして欲しいという無茶振りをお願いした。色々と試行錯誤して頂いて辿り着いたのが、よりスープと燻製をストレートに味わえる「塩味」での提供ということになった。
丼に被せられた蓋を開けると燻煙が立ちこめて香りが鼻腔を抜けていく。表面には濃厚な煮干しの香味油が浮いていて、これでもかというほどの煮干し感と燻製香を感じながら、固めに茹で上げられた麺を啜りスープを飲む。麺を引き上げるごとに感じられる燻製の香りと煮干しの味わい。無心で麺とスープを交互に食べればあっという間に完食。トップスピードのままフィニッシュするパワーのあるNAKEDだ。
山本剛志
1999年に創業した「竈」は、「TVチャンピオン」の推薦対決で紹介した事もあり、私にとっても思い出深い店。今の場所に「ぼり・うむ」ができ、「竈TOKYO」になり、様々な味やスタイルも楽しんだが、ご主人の原点である「竈ラーメン豚煮干」の味は単に感慨深いだけでなく、豚骨と煮干が共に濃厚で、背脂もあいまって、今のラーメンシーンの中でも独自性を発揮している。
しかし、竈のかけラーメンと聞いて、若干の心配がなかったわけではなかった。やはり竈の特長は燻製したチャーシューと味玉にもある。それがないかけラーメンはどうだろうと思っていたが、その杞憂を吹き飛ばすかけラーメンが、今回の「しおかけ」である。配膳時には丼に蓋がかぶせられ、開けば燻製の香りが一気に広がり、眼前のラーメンに対する期待を一気に高めてくれる。濃厚な豚骨と煮干しベースのスープには煮干し油も加わって、細麺を啜れば、そのこってり感とネギからも伝わる燻製の香りが舌から喉へ通り過ぎていく。
スープの力強さを楽しみながら、ざく切りにされたタマネギの食感が舌をリフレッシュしてくれて、最後まで飽きさせないし、燻製の香りが新鮮に感じられる。
今回のNAKEDは11/24までだが、「竈ラーメン豚煮干」も、この日で一旦販売休止するとの発表があった。竈にしかない、香りと味を楽しむためにも、このNAKEDも食べ逃してほしくない。
【NAKED #048】
竈TOKYO(東京都新宿区大久保2-2-15/東京メトロ線「西早稲田」駅より徒歩6分)
「竈ラーメン豚煮干 しおかけ」650円
販売期間:10月21日(土)〜11月24日(金)
※平日17:30〜/土日11:30〜限定メニュー
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。