かつてブログに「パレオな男の正しい読み方」ってエントリを書いたことがありました。
これは、「信頼できるデータってどう判断するんですか?」って疑問に対して、論文のランクについて軽く解説したものです。この手の質問って、雑誌の取材などで必ず言われるんで、わりと興味があるところなんでしょうな。
で、文献の基本的な信頼度については「パレオな男の正しい読み方」をご覧いただくとして、ここではもうちょいふみこんだ話をまとめていきます。というのも、世に出る論文ってのは判断がとても難しくて、「RCTだからOK!」「メタ分析ならOK!」ってわけでもないもんですから。
とくに近年では「論文の結果が追試で再現できなかったよ!」って問題が多くて、ここ数年で行われた有名な研究(1,2)によれば、ほとんどの研究の再現率はなんと50%以下だったとか。怖いもんですねぇ。
もちろん、間違いをくり返しつつ傷だらけで進んでいくのが科学の世界ではあります。が、たんに論文の精度を知りたいだけの一般人としては、「なんでここまで間違ったデータが多いの?」ってとこを知っておくのも有効でありましょう。
ってことで、以下に「科学が間違える理由」についていろいろと書いていきますが、
- 第1回目では「科学が間違える理由」をいくつか並べる
- 第2回目では「論文の正当性を判断する方法」をいくつか並べる
って感じで進めていきたいと思います。マニアックな話なので、どこまで需要があるか心配ではありますが(笑)
コメント
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非常に面白くためになりました。会社では結構見かけるかも(自分もやってたり)。次回も楽しみにしてます。
(ID:41838681)
統計処理の魔法を見破るのは、なかなか大変な事なんだなと改めて認識させられる内容で興味深いです。いくつかの項目は自分も知らずにやってそうな気もして、冷や汗ものです。不正行為もどきには気をつけたいものです。
(ID:5292989)
面白かったです!論文を読んだことないので、今度チャレンジしてみようと思いました!