なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「自分の経済状態などを把握して株式投資をするかどうかを決める」=
(有料メルマガ第237回・2013/7/23配信号)
※注 2013年7月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
100年に一度の危機といわれることが毎年のように起こるのが最近の日本の株式市場です。日本の株式市場では2000年以降は毎年のように大きな株価の下落が1回程度は起こります。
確かに東日本大震災や原発事故、リーマン・ショックのような天災や人災などは、投資家に強烈な不安を引き起こし、投資家の買い意欲を根こそぎ奪い去るような痛烈なものでした。売りたい投資家ばかりが増えて株価が下落しました。
でも、そのような危機のさなかにも株は売買されて、値段がつきました。買った投資家がいるからこそ売買が成立して、株価が下がったとも言えるのです。
誰も売らなければ株価が下がることはないし、ひとりも買わなければ売買が成立せず株価もつきません。ほんの数単位の株の売買で株価が暴落してしまうことも、良くあることです。
株が上がるか下がるかは、誰にも分かりません。ただその株が現在より上がると考える投資家の数が、下がると考える投資家の数より多ければ、株価は高く なっていきます。買いたい人の数が多ければ野菜市場や魚市場で、セリで価格が上がっていくのと同じことが株式市場でも起こるのです。
魚や野菜などの商品は、誰かに消費され、無くなっていきます。ところが株は、その企業が倒産しないかぎり、基本的には存在します(自社株消却など株数が減ることはありますが、特別なことをしなければ存在し続けるわけです)。
そして企業の業績や景気動向、地震や台風などでおきる自然災害、テロや戦争や事故などによる人災でも、投資家の株に対する上がるか下がるかの判断が、常に変化していきます。投資家の判断が変ることで、市場で売買が発生し、株価が変動していきます。
株式市場では株価が毎日変動しています。そのために自分の資産の額が増えたり減ったりしていきます。そのためにストレスが発生し、精神的に弱い投資家は ストレスに負けて、資産を減らして、市場から去っていきます。レバレッジ(借金)を利用した投資で、自己資金以上の借金を負い、負債を抱えて市場から強制 退場させられる投資家も少なくありません。
また、流動性の少ない小型株(新興市場の株ばかりでなく、東証第一部の株でも、流動性が小さい株はあります)では、資金力のある大口の投資家の投資行動 によって、株価が影響を受けます。強い大口の投資家が、小口で弱い投資家から資金を簒奪しているように感じられることも、よく起こります。
ビジネスも戦争です。それと同じような意味で株式投資も投資家間の戦争、資金の奪い合いでもあるわけです。そのような意味合いを否定しきることは出来ま せん。だから個人投資家は、用心に用心を重ね、精神的にも自分を鍛え、無謀な投資をしないという克己心を身につけていくべきなのです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「通常の投資環境なら、業績上方修正とか増配とか、優待新設の発表があれば株価が上昇するカタリストになるはずです。しかし、そんな プラス材料を無視して株価の下落が続いています。このような時は心が折れて、集中力が落ちてしまわないように、忍耐力の訓練をしているのだと覚悟を決め て、相場と向き合っていくことが投資力を鍛えます。私も、この我慢が必ず将来の糧になると信じて踏ん張っています。」と題し、乱高下相場で意識すべき条件 や、投資行動について言及しています。
さらに、投資環境が厳しいときに意識すべき条件を満たす4銘柄を挙げています。
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