銀行時代の友人と会うと、昔のトレードの話をすることが多い。

 人によってはいくらで、どれだけの金額をトレードしたか鮮明に覚えていて、細かく再現する人間もいる。

 私はそれほどでもないが、記憶に残ったトレードを挙げろといえば、30~40トレードぐらいは覚えている。
 特に大勝ちしたトレードや大負けしたトレード、金額の大きかったトレード、マーケットを大きく動かしたトレードは覚えていることが多い。


 結局、裁量トレードというのは、ファンダメンタルズやテクニカルや需給を加味して判断をするのだが、それらを総合して相場のパターン分析をすることだと思う。

 需給や(短期ではなく)ファンダメンタルズまで含めたアルゴトレード(アルゴリズムトレード)はまだ無いが、短期のパターン分析に関してはアルゴが人間を凌駕しつつあるかもしれない。

 どんなに記憶力の良い人間もコンピューターにはかなわないだろう。


 しかしまだ人間の裁量トレードがエッジのある分野もあると思う。
 そうであるとしても、過去のトレードパターンを記録し、記憶し将来の分析に利用することは、アルゴに打ち勝つにも重要なことではないだろうか。


(YEN蔵)


*ブログ「YEN蔵のFX投資術」http://www.yenzo.net/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)