なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「思いどおりにならない状況に対する耐性をいかに作り上げていくのか」=
(有料メルマガ第299回・2014/10/14配信号)
※注 2014年10月現在の内容ですので留意下さい。
― 株価は自分の期待どおりに動いてくれない。予期せぬ事態で株価が暴落してしまうこともある。そのことで自分の心のコントロールを失わないようにセーフティ・ネットを用意することも相場で生き抜くためには大切なことである―
【中略】
東日本大震災や原発事故のような天災や人災が起きているなら、大きな株価の下落は理解できます。
【中略】
理解できたからといって、資産価値が減っていくのは気分の良いものではありませんが、自分に理解できる理由があるなら納得するしかありません。
しかし他のバリュー株には株価が大きく下げる理由を見つけることは出来なかったので、納得は当然にできません。
納得のいかない理由でポートフォリオのトータルでの資産の減少額が、東日本大震災並みに大きくなると怒りすら感じます。
でも、これが株式相場における当たり前の動きです。この動きがあるからこそ、うまく立ち回れば大きなチャンスを掴むことも可能になります。
ここで怒りにまかせて下手な投資行動にでたら、損失を拡大することになりかねません。だから、株式投資で大きな暴落が起きて、自分の投資資金が減ったと しても、怯えて委縮して、恐怖で動けなくなるところに追い詰められたりしないようにセーフティ・ネット(=保険のようなもの)を準備していくことが大事に なります。
このコラムでも何度も書いてきましたが、株価というのは企業の『本質的な価値』に投資家の需給という光がさしてできた『影』ですから、投資家のマインドがリスクオフに動いて買い意欲が低下して、株式市場から資金が逃げ出せば株価という影は小さくなってしまいます。
あたりまえですが建物の影と同じように株価という影も光(=投資家の需要)が弱まれば小さくなってしまうのです。
【中略】
株価が暴落して自分が予想していた以上の資産減少のダメージを受けると、人は経済的リスクにおびえます。このまま株に資金を投下したままにしておくと、更に資産減少という経済的損失が大きくなって、自分の蓄積してきた経済的基盤が崩れてしまう恐怖が大きくなります。
だからこそ株式市場からわれ先にと逃げ出す資金が多くなります。そうなれば株価は安くなるのが当たり前の事態です。
しかし思い出してみれば、香港が中国に返還されるからと多くの香港のお金持ちたちが香港の土地などの資産を安く手放して逃げ出した時に、その資産を安く買いあさった人が巨額の富を得て、巨大財閥になりました。
つい3年前の東日本大震災でも、多くの日本株が暴落しましたが、その時に企業の財務基盤や事業内容を把握して、投げ売りされる企業の株を買っておくだけで、3年たってみたら株価が数倍に上げたということも経験できています。
多くの投資家が恐怖に浮足立った時こそチャンスです。しかし多くの投資家の恐怖に自分も付和雷同して、株の投げ売りにつき合わされないようにするためには、経済的なセーフティ・ネットを持っていることが助けになります。
私が持っている経済的セーフティ・ネットはワンルームマンションと年金とゴールドです。
この中で60歳を過ぎた私にとって、いっさいのランニングコストが発生しない年金が一番有利なセーフティ・ネットになりました。
特にサラリーマンにとっては、企業で働いているだけで自動的に積み上げられていく公的年金があります。公的年金は将来的にどうなるか分からないというマスコミの脅しを信じることは愚かなことだと思います。
もうすぐ富士山が噴火するとか、関東大震災が起こるというマスコミの脅しよりも、ずっと根拠が薄っぺらな脅しなので、騙されないようにしなければならないと考えています。
だから私はサラリーマンを卒業してからも、国民年金を払い続けました。そのことが65歳からは生きてきます。
株式投資で利益を上げられたときは、私設年金を一括払いで払い込んだりして60歳から受け取れる年金を増やす努力もしていたことは、このコラムでも何度か書いてきました。
つまり年金というセ-ティ・ネットを作っていたということです。いくら金融資産を作れたら、安心して暮らして行けるかということを、若いころ勉強会などで参加者が発表したことがありました。
自分の能力に自信のある人は1000万円でも安心だと話していました。私は自分の能力に確信が持てないので、1億円は欲しいと話しました。
普通の人は1億円くらいあると、安心できるようです。1億円という人が参加者のうち半数くらいいたように記憶しています。
どのようなセーフティ・ネットを作っていくのが良いのかは、個人個人で違ってくると思います。ただ株とはまったく違う動きをする資産などで作っていくことが大事だと思っています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「株価の乱高下が続いていますが、3月本決算企業の第2四半期の業績発表がスタートし、業績の良さが確認される銘柄には投資資金が 戻ってくると考えて、じっくりと銘柄研究を続けたい」と題し、好業績が期待できる11銘柄を取り上げ、うち4銘柄について詳細にレポートしています。
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