有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=「好業績でも流動性が低いと株価が売られる傾向があるので、流動性のある銘柄に注目をしたい」=
  (有料メルマガ第276回・2014/4/29配信号)

※注 2014年4月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】

 業績が良くなることが分かりきっている低PER銘柄が、さらに売り込まれて安くなり、PERがますます低くなり、業績に連動して配当金が増える企業の株が安くなるなら、配当利回りは高くなるので、投資対象としては魅力が増します。

 しかし相場というものは、どんなもの(=株式相場でも為替相場でもゴールド相場など)でも人間の欲望と恐怖を変数として機能しているので、自分に恐怖心 が起きなくても、自分以外の投資家が恐怖でパニックを起こせば、相場は下のほうに大きく動き、下げが恐怖をいや増すことになり、更に下げを呼び込みます。

【中略】

 あれだけ株価が上がりやすかった2013年においても、
1)今後の業績が良くなるか分かりきっている
2)膨大な含み益を持つ不動産を山のように持っている
3)現在持っている現・預金+投資有価証券の金額だけで時価総額を超えている
4)受取手形及び売掛金だけで全ての負債=流動負債+固定負債以上持っている
5)販売先のほとんどが官公庁や倒産の不安がほとんどない企業である
 このような条件のほとんどを満たしているような、恵まれた安心な企業の株価でさえ、20%、30%と大きく下落することが起こりました。しかし、この下げをチャンスと考えて投資した投資家には利益がもたらされました。

 それが相場というものなのでしょう。そのような大きく株価が下げてくるときには、企業のファンダメンタルズを十分に確認して、理解するとともに、株価の下げに自分が精神的に耐えられる投資資金量を把握して、投資行動を行っていく必要があります。

 限られた投資資金をどの銘柄に投資するのか。キャピタル・ゲイン重視でポートフォリオを構築するのか、インカム・ゲイン重視でポートフォリオを作るのか。

 どちらを重視するにしても自分で納得が行くまで、投資対象の企業のファンダメンタルズをしっかりと調べておくことが大事です。そのような準備を怠らなければ、株価の大きな下げはチャンス以外のなにものでもありません。

 私が株式投資をスタートしてまもなく出くわしたブラック・マンデーが、一日の日経225の暴落率のトップのようです。

 私は、1987年以降に起きた日経225の暴落をすべて体験して生き残ってきました。いろいろな暴落を経験することで、度胸が据わってきたこともありますし、その後に常に株価が大きく回復することも経験してきたので、それが暴落時の心の支えになっていることも確かです。

 特に現在の日本の企業の業績は、為替の円安もあり、上向いていることがわかっているし、PER的に外国の株と比較しても、日本株のPERは割安だと考えられます。だから、株価の乱高下に耐えて、投資した資金を減らさないで維持できているのだと思います。

 マーケットの総意による株価の乱高下に翻弄され、影響されすぎる弱すぎる投資マインドを鍛え上げないと、せっかくの銘柄選択眼が生かせないことになって しまうと実感してから、時間をかけて投資マインドの強化の努力を続けてきました。まだまだ十分に強化できたとは思えませんが、短期的な株価の乱高下には踏 ん張れるようになってきました。

【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 また、コラムでは、「マーケットはときにヒステリーを起こす。なぜヒステリーを起こしたのかは、ある程度は想像できるが、ヒステリーを起こしたマーケッ トが、どのように暴れまくるかは、予想がつかない。」と題し、荒れた市場において、どのような戦略と行動で対応するのがベターなのかを示唆しています。

 また、前回で研究銘柄候補に挙げた1銘柄について解説しています。

 加えて、期間限定コラムとして、企業分析をする上で必須の知識、バランス・シート(貸借対照表)を読むための簡単な知識を入門編として書き下ろししています。
 3回目の今回は、第二の着眼点として、バランス・シートの上半身と下半身を分けて見て、企業の支払能力をチェックする方法を分かりやすく解説しています。

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