市場には特別利益計上で大きくEPSが膨らんでいてPERが異常に低下している銘柄もあり、それを除いた通常ベースのEPSで算定してもPERが4倍台になっている銘柄が散見されます。
このことは皆さんもお気づきかとは思いますが、本日はそうした事例の銘柄を特別にピックアップしてみたいと思います。PERというモノサシだけではなくPBRや配当利回りなども加えて銘柄選定されますことをお奨めしたいと思います。
1.山大(7426・JQ)
時価277円 今期予想単EPS64円 PER4.3倍
石巻本社の木材卸、住宅メーカー。
予想経常利益5.7億円に対して時価総額15.4億円。
配当利回り2.5%。東北復興関連。
2.ヤマウ(5284・JQ)
時価594円 今期予想EPS133円 PER4.5倍
土木中心のコンクリート2次製品メーカー。
土木工事の大栄開発を子会社化。
福岡地盤ながらM&Aで本州でも展開。
予想経常利益9億円に対して時価総額27億円。
水害復興関連。
3.E・Jホールディングス(2153・T2)
時価1020円 連予EPS227円 PER 4.5倍 PBR0.4倍
官公庁工事主体の建設コンサルタント。
岡山本社で全国展開、防災関連銘柄。
実質保有現預金93億円とキャッシュリッチで時価総額58.6億円を大きく上回る水準。
4.八千代工業(7298・JQ)
時価940円 予EPS196円 PER4.8倍 PBR0.44倍
ホンダ系自動車部品メーカー。
中国関連で株価売られるが、結果として割安感。
今期予想経常利益99億円に対して時価総額226億円は割安感あるが、海外でのホンダ車の売れ行き次第。
5.高見澤(5283・JQ)
時価345円 予想EPS70円 PER4.9倍 PBR0.38倍
長野県地盤の建設資材会社。
火山噴火避難シェルターも販売。
6月決算で前期は想定を上回ったが今期は減益を見込む。
このほか個別銘柄にはPERが10倍以下に放置されている継続的な成長性の高いと見られる銘柄も散見されます。
日本郵政Gの上場前で落ち着かない中ではありますが、安値圏に放置されている銘柄がありますので、そうした銘柄の中から厳選してみるのも良いかと思われます。
但し、これらの銘柄は地味な印象が強いため、評価されるまでに時間を要す可能性があります。
国内産業で安定した収益が確保できそうなバリュー銘柄を選び抜くことが求められます。
(炎)
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