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第1四半期決算発表が気になる3社

2015/06/30 18:31 投稿

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株主総会も終わると次は3月期決算企業の第1四半期決算が気になる季節が近づきます。

 皆さんもお手持ちの銘柄についてはいつぐらいに決算発表するかはチェックされているかと思いますが大方は7月後半から8月上旬に発表される第一四半期決 算ですが、慎重な通期見通しに対してポジティブなスタートとなる場合と強気の通期見通しに対してネガティブなスタートとなる場合で株価の動き、反応は異な ります。


 先日発売された会社四季報からも各社の業績のニュアンスはわかるかと思いますが、それを確認するためにも第1四半期は意外と重要なのかも知れません。


 先般来3社の企業と面談しました。その内容については既に横丁ホールディングス社発行の私の有料メルマガ「炎の投資情報」にてお伝えしておりますが、いずれも第1四半期決算が通期決算修正につながる可能性を秘めていて、株価にもインパクトがありそうですので注目して頂くと良いかと思います。


1)イントランス(3237)

 今期は期初段階では売上高81億円、営業利益13億円、経常利益9.5億円、当期利益7.8億円としていますが、前期の業績が想定以上に良かったので今 期は減益の見通しとなっています。昨年策定した中期計画の数字をそのまま使って出している現状がありますが、既に新四季報では売上こそ変わらないものの、 営業利益は14億円、経常利益は13億円、当期利益は8.5億円としています。

 従来の中期計画の数字をそのまま出していたことが今回の差になって表れている状況で、第1四半期か中間期決算発表時にはより現実に沿った数字で明らかにするとのことです。
 自社保有物件からは想定しにくい業績スケールのアップですが、仕込みはSPCの形で行っていて、そうした案件の売上が業績にどうプラスになるかはまだ不透明ではありますが、利益の面では現在はかなり保守的な計画のようです。


2)アドソル日進(3837)

 今期の業績について同社は期初において堅めの業績見通しを発表していますが、8月上旬に予定している第1四半期の業績は想定以上に好調のようです。そも そも中期計画では今期売上高100億円、営業利益5億円という水準を想定していましたが、受注の動向などを見て、やや慎重な計画を出していましたが、実際 には足下の受注が好調で計画は慎重過ぎたようです。
 世界最先端のセキュリティ技術を導入することで既存のシステム開発の受注拡大(1ケタ台から2ケタ成長)が期待できそうなことも業績向上の背景になっています。

 直近の株高は足下の好業績とセキュリティ分野での今後の活躍を前提にしていますが、比較企業をFFRI(3692・時価総額700億円)とすれば同社の評価もこれまでとは異なったものとなるに違いありません。


3)ロジコム(8938)

 自らクラウドファンディング事業に参入して不動産を対象にした日本初の不動産クラウドファンディング事業を開始することとなって同社については特別損益 にSPCの売却益がどの程度入るかを第一四半期でどの程度確認できるかという点に関心を持っていますが、まだ、その売却益の全貌は見えないのかも知れませ ん。

 中長期的には受託資産残高を前期末の160億円から今期は300億円、来期500億円、さ来期には800億円とする中期計画が示されています。これによって同社の営業利益は今期10億円から来期以降も受託資産残高の増加にほぼ比例した形で増加していく可能性があります。

 SPCによる物件の売却益次第では日本初の不動産クラウドファンディング関連企業として1700円台まで一気に上昇した株価ですが短期調整を経て再び上昇する可能性を秘めているのではないかと見られます。

 クラウドファンディングについては国内ではmameoが先駆しており、ここと同社が業務提携している点が今回のビジネスのポイントです。国内最大手の ソーシャルレンディング会社mameoの総資金は275億円となっており、現在の国内市場(450億円)の60%を占めていますが、同社も子会社LCレン ディングを設立し貸金業免許を取得。7月から本格参入し、この分野での先駆的な役割を担う予定です。

 この資金的裏付けをもってサブリースからPM事業に本格参入することで飛躍を図ろうというのが同社の株価上昇の背景となっている点を改めて認識する必要があります。

 第1四半期決算は1か月後の7月31日に発表されます。その動向に関心を持っておきたいと思います。

(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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