昨年末から今年にかけて、資産運用のご相談が多くなっています。
株式マーケットが、2年以上にわたって調子いいからでしょうか?
本当は、市場がこんなにも良くなってから市場に参加するのはタイミングとしては最良では無いと思いますが、それでも個人の行動が変化してきたと前向きに捉えています。
資産運用に初めて取り組まれる方には、その考え方が間違っているために、あまり上手く行かない、あるいは損をしてしまうケースも良く見かけますので検討の手順について説明していきます。
1)ライフプランを検討する
資産運用に取り組むのは、あくまで個々人のライフプランを実現するためです。
つまり、将来どのような収入があり、将来どのような支出がある中で自分のやりたいことを整理していく作業が最初になります。
この部分を省略して、お金の数字だけに焦点を当てると失敗しやすくなります。
2)ライフプランを実現するのに必要な利回りなどを検討する
私がこれまで見てきたお客様は、ライフプランから検討すると所有している金融資産は2~4%程度の利回りで運用できればライフプランで希望するシナリオは実現可能になることが多いです。
これを理解していないと、また数字上で5%や10%以上の利回りを追及する必要性があるように考えてしまい、必要以上にリスクを取ってしまって失敗する可能性が高くなります。
3)手元の流動性を確保する
資産運用に取り組む前に、半年~2年分程度の家庭支出に相当する現預金は緊急用の資金として確保しておきます。
この半年~2年分は、自営業やサラリーマン・公務員などの収入の安定性によって変化させて考えます。
手元の流動性が厚くなれば、医療保険やがん保険などの短期傷病リスクに備える必要はなくなりますので、こうした契約も整理して、キャッシュフローを改善します。
4)使う制度を検討する
資産運用には、税制的に優遇された制度も複数あります。
例えば、小規模共済や確定拠出年金など年金に関わる制度が多いのが特徴です。
通常の銀行や証券会社で取引を始める前に、税制優遇制度の枠内で上手く運用できないかを検討します。
NISAなどももちろん検討材料に上がります。
5)アセットアロケーションを検討する
4)の手順まで終わったら、初めて投資する資産対象を検討します。
アセットクラスによって、過去のリスクやリターンはデータ上整理されていますので自分の取れるリスクの範囲で、2)で検討をしたリターンを実現できるようなアセットアロケーションを検討します。
6)個別の商品を検討する
5)で大きなアセットアロケーション割合を決定したら、初めて個別の金融商品を検討します。
1)~5)のステップを全て飛ばして、いきなり個別商品の話をするのは、個人投資家でも金融機関の窓口でも当たり前に行われていますが、全くお勧めできません。
個別商品の選択では、よっぽど自分の商品選択に自信がない限りは、ローコストな商品がそのまま素直にリターンの改善につながると考えるべきです。
現在、資産運用に取り組んでいる方々は、1)~6)のステップをきちんと踏まえて検討されたかどうか、もう一度考えてみると良いと思います。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
■小屋洋一の資産運用メール講座■
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
株式マーケットが、2年以上にわたって調子いいからでしょうか?
本当は、市場がこんなにも良くなってから市場に参加するのはタイミングとしては最良では無いと思いますが、それでも個人の行動が変化してきたと前向きに捉えています。
資産運用に初めて取り組まれる方には、その考え方が間違っているために、あまり上手く行かない、あるいは損をしてしまうケースも良く見かけますので検討の手順について説明していきます。
1)ライフプランを検討する
資産運用に取り組むのは、あくまで個々人のライフプランを実現するためです。
つまり、将来どのような収入があり、将来どのような支出がある中で自分のやりたいことを整理していく作業が最初になります。
この部分を省略して、お金の数字だけに焦点を当てると失敗しやすくなります。
2)ライフプランを実現するのに必要な利回りなどを検討する
私がこれまで見てきたお客様は、ライフプランから検討すると所有している金融資産は2~4%程度の利回りで運用できればライフプランで希望するシナリオは実現可能になることが多いです。
これを理解していないと、また数字上で5%や10%以上の利回りを追及する必要性があるように考えてしまい、必要以上にリスクを取ってしまって失敗する可能性が高くなります。
3)手元の流動性を確保する
資産運用に取り組む前に、半年~2年分程度の家庭支出に相当する現預金は緊急用の資金として確保しておきます。
この半年~2年分は、自営業やサラリーマン・公務員などの収入の安定性によって変化させて考えます。
手元の流動性が厚くなれば、医療保険やがん保険などの短期傷病リスクに備える必要はなくなりますので、こうした契約も整理して、キャッシュフローを改善します。
4)使う制度を検討する
資産運用には、税制的に優遇された制度も複数あります。
例えば、小規模共済や確定拠出年金など年金に関わる制度が多いのが特徴です。
通常の銀行や証券会社で取引を始める前に、税制優遇制度の枠内で上手く運用できないかを検討します。
NISAなどももちろん検討材料に上がります。
5)アセットアロケーションを検討する
4)の手順まで終わったら、初めて投資する資産対象を検討します。
アセットクラスによって、過去のリスクやリターンはデータ上整理されていますので自分の取れるリスクの範囲で、2)で検討をしたリターンを実現できるようなアセットアロケーションを検討します。
6)個別の商品を検討する
5)で大きなアセットアロケーション割合を決定したら、初めて個別の金融商品を検討します。
1)~5)のステップを全て飛ばして、いきなり個別商品の話をするのは、個人投資家でも金融機関の窓口でも当たり前に行われていますが、全くお勧めできません。
個別商品の選択では、よっぽど自分の商品選択に自信がない限りは、ローコストな商品がそのまま素直にリターンの改善につながると考えるべきです。
現在、資産運用に取り組んでいる方々は、1)~6)のステップをきちんと踏まえて検討されたかどうか、もう一度考えてみると良いと思います。
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