その背景になっているのが企業収益の改善(円安による輸出企業の好業績、昨年後半からの原油価格の下落によるコスト低下など)です。多少は明暗が分かれるものの主力上場企業の業績向上が見られます。
また、消費税増税の影響で停滞気味だった住宅や個人消費なども年度後半は下げ止まり、来年度以降は回復が期待されます。再消費税引き上げまでに景気回復を実現させ、実行の体制を整えようとする安倍首相の狙い通りとなってきそうな昨今の株高となってきました。
ここまでの展開はまだ単なる通過点にしか過ぎず、日経平均が20000円の大台にいつ頃乗せるかの議論が既に市場関係者の関心事になりつつあります。相 場が上がれば投資家心理は一段と強気に傾くのが常で、余資を遊ばせては勿体ないとこぞってリスクを取りにきては上昇に弾みがつきます。
ただ、この相場展開はまだ冷静な中で形成されているように思われます。決して全面高には至っておらず、指数の一人歩きが続いているように思われます。
個別企業に目を向けると堅調な上昇を見せる好業績株群がある一方、今期見通しが減益となるなど業績悪化株の下落が目につきます。第3四半期決算終了後の業績吟味がなされての株価変動が続いていますが、積極的に買われる銘柄と評価が下がる銘柄とで二極化が起きてきました。
今後も基本的にそうした二極化が続くと思われますが、業績悪化で売られてきた銘柄は既に売りが一巡し、低迷状態から脱する動きにもつながるほか、日経平均が2007年高値を抜けた今、主力株の上昇もさることながら、より一層の出遅れ株への循環物色が続くと見ています。
日経平均株価の20000円程度までの上昇を前提とした相場展開の中で、投資家のリスクマネーがどういった銘柄に向かうか興味は尽きません。今日買って 今日、明日に売るといった短期スタンスの投資よりも、出遅れ銘柄にじっくりと投資して成果を高める局面となってきました。
あちこちで急騰する銘柄が出てきては皆さんの資産増強に寄与し、着実に運用成果が高まる春の到来となりそうな予感が致します。
(炎)
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