そこに見え隠れする企業側の意図は何か、原因は何か、いつまで販売を止めるのか、また、消費者の反応も様々です。思い切って販売中止までに至った同製品 を製造販売する、まるか食品(ぺヤングブランドしか知らなかったのに企業名がわかった人も多いだろう)の狙いは、一体どこにあるのかなど関心が高まってい ます。
折しも同時期に日清食品でも冷凍のパスタに虫が混入して製品の回収に動くなど食の世界では安全・安心の消費者ニーズに応える企業の敏感な反応が目につきます。
実は食の世界だけではありません。自動車業界ではタカタ製エアバックの問題で大規模なリコール騒動が巻き起こっています。自動車業界に留まらずリコール問題は家電などの業界で頻繁に起きています。
モノづくり日本では販売後のアフターフォローまで充実させて消費者のニーズに応える仕組みを構築しようとしています。かつて雪印という乳業界のトップブ ランドは賞味期限問題で信用失墜したことがありました。長年かけて構築してきたブランドの失墜は、たった一つの商品の欠陥や瑕疵によってもたらされまし た。
レストランでも料亭吉兆の料理たらいまわしの問題や大手デパートの産地偽装問題など企業が信用を無くす事例は後を絶ちません。
こんなあふれるほどのリコール情報を消費者はどうやって知るのでしょうか。メディアでは新聞が代表的ですが、ネットでもあるリコール専門の情報サイトが今後、大いに注目されるのかと思います。
それはディー・ウォーク・クリエイションという企業が立ち上げた、「リコールプラス」というリコール情報の専門サイトです。
http://www.recall-plus.jp/
実はこの会社は岡山に拠点を置く求人情報誌、生活情報誌会社であるKG情報(2408)の100%子会社です。ビジネスとしてはリコール情報の提供のみ ならずコンサルティングや代金の回収など幅広くリコールに絡むビジネスを行っています。まだ、本格的な事業拡大には至っていませんが、将来が楽しみなビジ ネスであることには変わりありません。
なお、KG情報は今月20日に決算期末を迎えます。
下期10.8円配当の権利は、16日までついています。3Q末の現預金は46億30百万円と時価総額40億30百万円を15%ほど上回っています。過去 3期間の平均EPSは69.7円。今期は不採算事業からの撤退や先行投資3億円の支出で、業績がダウンするため、EPSは43.5円に低下しますが、1月 半ばに発表される来12月期のEPSは増加が見込まれます。
期初はまだ本格的な収益増を見込むまでには至らないかと思いますが、新四季報の48.4円程度は期待しても良いかと思います。新規事業の立ち上げが本格化してくれば、この見通しは上方修正されると期待されます。
配当を取るもよし、配当落ち後の調整場面で投資するもよし。この時期の同社への投資は短期視点と中長期視点でホットな値動きが期待されます。
なお、今話題のランチを割安に食べられる優待付きガイドブックが好調との話が浮上してきました。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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