先週の金曜日はビックリしました。
NY株高を受けて午前中に16,000円手前で足踏みしていた日経平均株価が午後1時半過ぎに突如16,300円台になっていたので「なんだ?これは」 と驚きつつ調べてみたら日銀が緩和第2弾を発表していました。効果は別としても随分と大胆な。日銀が新発国債を全部買い付けてしまうかの勢いです。この財 政ファイナンスで何とかデフレを脱しつつあるのですから、このモルヒネが効いているうちに是非、永田町も霞ヶ関も良心と倫理観に基づいた仕事をして頂きた い。あればですが・・・。
4月3日のコラムにて「第1.5の矢」、つまりアベノミクスとは名ばかりで、いずれまた日銀による金融緩和策しか出せないのではないか?と書きましたが、残念なことに半年遅れでその通りになってしまいました。
10月16日のコラムにては財政ファイナンスに頼るだけでは近い将来に於いてバブルが発生してしまう懸念を書きましたが、これについても何と申し上げるべきか・・・。
世界的にバブルの芽が育ちつつある現状を踏まえた上で、日本に於いては正に懸念通りの動きとなっており、これこそが最後のバブルか?その後の日本はどうなってしまうのか?・・・などと、ちょっと悲壮感漂う気分の今日この頃です。
とは言え、日本は大債権国であるとともに永世中立国ですし、世界的に見ても平和で倫理観の高い国民性もあり経済力も強い国です。世界の沢山の国の方々が 「日本に住みたい」と言ってくれる国ですから、そう簡単に崩れてしまうことは有り得ないはずと(心の中では)思っているものの、転ばぬ先の杖では無いです が、出来る範囲で将来に於けるそれなりの手は打っておきたいとも考えています。
欧州も日本もまだ暫く(数年以上?)は金融緩和の手を緩められず、米国も利上げは慎重にならざるを得ず、中国をはじめとした新興国も引き締めには程遠い 状況です。2000年頃までは先進国の景気が良くなれば周辺国の景気も引き摺られて良くなりましたが、新興諸国の経済規模が大きくなってきた現状では過去 の経験は役に立ちません。21世紀に入ってからはG7だけでは機能せず、常にG20、またはそれ以上の国々との協調・協働なくしては国家戦略を立案できな い難しい時代となりました。
このようなグローバルな観点からも、世界の主要中央銀行が金融緩和を継続しなければならない状況とは、正に、世界的なバブル発生を懸念せざるを得ない状況であると言える訳です。
少し以前には、シェール革命により米国の景気回復がある程度順調に進み、且つ資源価格が安定に向かえば新興国の景気回復も手伝うなどで来年から数年間程 度は想定外の世界的安定が訪れるかもしれない・・・などと期待していたのですが、やはりそうはなりそうもありません。世界各地の紛争も激化しており、現実 は思ったより複雑で、振幅の激しい市場環境になりつつあります。
地球儀を俯瞰して、5年後、10年後に成長している国はどこだろう?と目星をつけ、円高に振れた機会を利用して、少しずつで良いので、海外資産への分散投資を進めていくべきと考えています。
もちろん金融資産への投資ばかりでは無く、ビジネスとして、本業としても成長国の伸びを取り入れる(参入する)ことが出来れば望ましいのですが、我々一般人にはハードルが高いですし大きなリスクも伴います。
まずは出来るところからと考えれば、中期的に保有できる外貨建ての投資信託や債券ではないでしょうか。分かり辛ければまずは外貨建てMMF辺りから練習されても良いかと思います。
投資に際しましては保有コストには十分に注意してください。特に大手金融機関が勧めてくる新規の金融商品はボッタクリ商品が多いですから(笑)。
個人的には以前から個人型401Kにて、株式であればMSCIインデックスにリンクしたもの、債券なら新興国を含めた海外債券を組み入れたものなど、外 物ばかりを使って投資しています。日本に住んでいれば円資産への投資は簡単でいつでも出来ますから、401Kなら忘れていても勝手に積立てられ、且つ長期 的にドルコスト平均法で投資出来るため外物投資に都合が良いと考えているからです。
TPPへの参加は勿論の事、物的にも人的にも資源が豊富な新興国とともに成長し、且つ無駄の無い国家運営がされることを期待しています。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
NY株高を受けて午前中に16,000円手前で足踏みしていた日経平均株価が午後1時半過ぎに突如16,300円台になっていたので「なんだ?これは」 と驚きつつ調べてみたら日銀が緩和第2弾を発表していました。効果は別としても随分と大胆な。日銀が新発国債を全部買い付けてしまうかの勢いです。この財 政ファイナンスで何とかデフレを脱しつつあるのですから、このモルヒネが効いているうちに是非、永田町も霞ヶ関も良心と倫理観に基づいた仕事をして頂きた い。あればですが・・・。
4月3日のコラムにて「第1.5の矢」、つまりアベノミクスとは名ばかりで、いずれまた日銀による金融緩和策しか出せないのではないか?と書きましたが、残念なことに半年遅れでその通りになってしまいました。
10月16日のコラムにては財政ファイナンスに頼るだけでは近い将来に於いてバブルが発生してしまう懸念を書きましたが、これについても何と申し上げるべきか・・・。
世界的にバブルの芽が育ちつつある現状を踏まえた上で、日本に於いては正に懸念通りの動きとなっており、これこそが最後のバブルか?その後の日本はどうなってしまうのか?・・・などと、ちょっと悲壮感漂う気分の今日この頃です。
とは言え、日本は大債権国であるとともに永世中立国ですし、世界的に見ても平和で倫理観の高い国民性もあり経済力も強い国です。世界の沢山の国の方々が 「日本に住みたい」と言ってくれる国ですから、そう簡単に崩れてしまうことは有り得ないはずと(心の中では)思っているものの、転ばぬ先の杖では無いです が、出来る範囲で将来に於けるそれなりの手は打っておきたいとも考えています。
欧州も日本もまだ暫く(数年以上?)は金融緩和の手を緩められず、米国も利上げは慎重にならざるを得ず、中国をはじめとした新興国も引き締めには程遠い 状況です。2000年頃までは先進国の景気が良くなれば周辺国の景気も引き摺られて良くなりましたが、新興諸国の経済規模が大きくなってきた現状では過去 の経験は役に立ちません。21世紀に入ってからはG7だけでは機能せず、常にG20、またはそれ以上の国々との協調・協働なくしては国家戦略を立案できな い難しい時代となりました。
このようなグローバルな観点からも、世界の主要中央銀行が金融緩和を継続しなければならない状況とは、正に、世界的なバブル発生を懸念せざるを得ない状況であると言える訳です。
少し以前には、シェール革命により米国の景気回復がある程度順調に進み、且つ資源価格が安定に向かえば新興国の景気回復も手伝うなどで来年から数年間程 度は想定外の世界的安定が訪れるかもしれない・・・などと期待していたのですが、やはりそうはなりそうもありません。世界各地の紛争も激化しており、現実 は思ったより複雑で、振幅の激しい市場環境になりつつあります。
地球儀を俯瞰して、5年後、10年後に成長している国はどこだろう?と目星をつけ、円高に振れた機会を利用して、少しずつで良いので、海外資産への分散投資を進めていくべきと考えています。
もちろん金融資産への投資ばかりでは無く、ビジネスとして、本業としても成長国の伸びを取り入れる(参入する)ことが出来れば望ましいのですが、我々一般人にはハードルが高いですし大きなリスクも伴います。
まずは出来るところからと考えれば、中期的に保有できる外貨建ての投資信託や債券ではないでしょうか。分かり辛ければまずは外貨建てMMF辺りから練習されても良いかと思います。
投資に際しましては保有コストには十分に注意してください。特に大手金融機関が勧めてくる新規の金融商品はボッタクリ商品が多いですから(笑)。
個人的には以前から個人型401Kにて、株式であればMSCIインデックスにリンクしたもの、債券なら新興国を含めた海外債券を組み入れたものなど、外 物ばかりを使って投資しています。日本に住んでいれば円資産への投資は簡単でいつでも出来ますから、401Kなら忘れていても勝手に積立てられ、且つ長期 的にドルコスト平均法で投資出来るため外物投資に都合が良いと考えているからです。
TPPへの参加は勿論の事、物的にも人的にも資源が豊富な新興国とともに成長し、且つ無駄の無い国家運営がされることを期待しています。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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