農水省の競馬、国交省の競艇、経産省の競輪とオートレース、文科省のサッカーくじ、総務省(元自治省)の宝くじ、警察庁のパチンコ・・・。各省庁入り乱 れての巨大博打利権が不十分な法的根拠の基に運営されています。合法でも何でもありません。もちろん非合法でもありません。何故かと言えば明確な法律が存 在しない(意図的に作ってこなかった)のですから。
法律を不明瞭にしたまま、各省庁が胴元となり恐ろしいほど勝率の悪いルールを適用し、有名俳優を起用して大々的に宣伝して射幸心を煽り、国民から毎年数 千億円単位以上のみかじめ料を収奪し続けている構図です。宝くじだけで年間1兆円を超える売上げがあり、そのうち14%が黙っていてもテラ銭(みずほ銀行 への手間賃や印刷費なども含む)として入ってくるのですから笑いが止まりません。
まあ、これについては分かっていて博打場に行ったり、宝くじを買ったりする国民も悪いのですけど(苦笑)。
とは言え、宝くじと言う庶民的なものまで高額なTVコマーシャルを使い国主導で射幸心を煽りまくっているのですから呆れたものです。総務省OBの倫理観ってのは凄いですね。「金の為なら」の中国共産党も真っ青です。
先日のニュースでは警察がパチンコの三角取引(両替)の実態を「知らない」とシラを切りました。繁華街に行けばパチンコ屋の近所で両替所が堂々と看板を 出しているのに知らないとは笑止千万。俗に言う「大馬鹿野郎」ですね。これについては警察幹部も参っているのでしょうけど、「何で俺達だけ?」って感じで (笑)。
そしてまたこの巨大利権の下に数多ある天下り会社から献金を受けているゴキブリ達も今までは黙っていましたが、今度は合法的且つ新たな巨大利権の争奪戦 が勃発したことで黙っていることが出来なくなりました。何せ合法なのですから(笑)巨額な金が動くのは明らかです。国会と言う立法府がこの倫理観ですから 国民は余計な期待をしてはいけないと言う事でしょうか(苦笑)。
余談ですが、こんな状況下で大した額でも無い賭けマージャンで摘発された芸能人やヤクザの皆さんは怒り心頭だったのでは無いのか?と感じます。
それに比べたら株式市場のみかじめ料なんて可愛いものです。最大でも数%の取引手数料と利益が出た場合の20%が徴収されるだけです。しかも負けた場合には徴収しないのですから、これらからも財務省が最も倫理観のある省庁であることが分かります(笑)。
賛成派は新利権獲得を目指し、反対派は既得権側の代理人と言う立場で、カジノ議論は一層盛んになることでしょう・・・。
それにしてもここ数日の株式市場の乱高下は凄いものです。NYを筆頭に世界中で投機資金が跋扈しています。国内市場もこれに振り回されており、幾つかの 証券関係者にヒアリングしたところ、8月からの上げ相場の中でも大半の信用取引顧客のポジションは改善しておらず厳しい状況が続いているとのことでした。 その後9月末に高値を付けてからは一層暴力的な乱高下となっていますから、個人投資家のポジションは相当傷んでいるのではないかと推察されます。
好業績銘柄と言っても動きが激しくて一般的な個人投資家では上手く着いていくことが出来ず、一方の割安銘柄の大半はインデックスが上がっても上がりません。つまりは個人好みの銘柄や売買手法では対応し辛いマーケットであると言う事なのでしょう。
米国のQE3は終了するのでしょうが、依然として金融緩和状態は継続させるものと思われます。ECBも日本同様、非伝統的手法による資金供給を続けるこ とになりそうですし、まだ暫くは、もしくはこれから一層、過剰流動性が拡大する中で値動きの激しいバブル的なカジノ金融市場になりつつあるように感じてい ます。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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