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市場潮流

2014/09/01 18:52 投稿

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今週(8月25~29日)の東京株式市場は、日経平均株価で114円、率にして0.7%の下落となりました。
 21日まで9連騰した反動や、外為市場で円がやや強含んだことなどから、週末(月末)にかけ、利益確定売りが優勢となりました。テーマ銘柄の循環物色は 続いており、今週は、JR東海(9022)がリニア中央新幹線の工事実施計画の認可を国土交通相に申請したことを契機に、古河機金(5715)がトンネル 工事関連銘柄として買われました。

 来週は9月入りしますが、主な注目ポイントは、中国電子商取引最大手のアリババ集団のIPO、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオの見直し、などでしょう。
 アリババ集団は9月中旬にも米NY証券取引所に上場する予定ですが、資金調達額はネット企業として過去最大規模に達するとの観測もあり、他の銘柄の換金 売りが懸念されています。米国の景気および企業収益は堅調に推移しており、アリババ上場に伴う株式相場の調整は、あったにしても一時的なものにとどまると 予想します。米国株の調整により、日本株もツレ安するようであれば、そこは格好の押し目買いチャンスといえるのではないでしょうか。

 なお、大和証券がいち早く公表した主な国内企業の業績見通しは、14年4~6月期実績が前年同期比7.3%の経常増益、14年度通期の予想は前期比 8.3%の経常増益(前回予想に比べ、1.7ポイントの増額修正)、15年度の予想は同11.0%の経常増益(同0.5ポイントの増額修正)となりまし た。企業業績は堅調であり、10月末から本格化する中間決算発表では、通期見通しの増額修正が相次ぐものと予想されます。

(水島寒月)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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