日本という国は東京一極集中の状態であり、ふるさと(地方)あっての日本ではあってもつい忘れてしまいがちです。とは言え、お盆にはふるさとに帰り、ご先祖様の墓参りをする方も多いかと思います。
東京ばかりが豊かになって地方が疲弊していては日本の存続は危ぶまれます。いつの間にか日本人がいなくなって外国人ばかりの地方が増えてこないとも限りません。果たしてそれで良いのでしょうか。
ふるさと寄付金制度が注目されています。
年収の多い方は複数のふるさとに寄付をして税金を控除してもらうことができます。私のある知人も、年収が多く、100もの地方都市に寄付をしてその見返りとして地方の産物を得ているとの話です。
都会に住む方が都会にお金を落とすだけではなく地方にお金を落とすことで地方の財政が豊かになる訳です。まだまだこの制度は十分には知られていないのですが、そのサポート役を買って出たのが皆さんおなじみのサイネックス
(2376)で、既に茨城県笠間市および三重県南伊勢町とふるさと寄付金制度の一括業務代行に関する業務委託協定を締結。暮らしの便利帳をスタートに特産品販売の専用サイトも構築しており、様々な地方自治体の支援体制をビジネスの柱に据えています。
サイネックスの株価は先週1331円という年初来高値をつけました。
ふるさと寄付金制度を材料にしたものだったと思います。
同社の出来高は滅多に10万株以上もできることはないのですが、8月7日の出来高は59万9200株も出来ました。先週1週間の出来高は107万 3900株。変動レンジは978円から1331円で、発行済み株式数647万株の16.6%が取引された計算です。急騰しただけに短期売買も含まれている でしょうが、今後も上昇トレンドが続くのか注目されます。
同社株は2013年5月にも1144円まで短期急騰を演じました。先週末の終値は丁度この高値と同じです。2013年5月の月間出来高は127万 6400株でした。今月は今のところ108万9400株が出来ていますが、まだ日数が残っていますので出来高はこれを上回るものと考えられます。
問題は株価がピークを打ったと見られるのかどうかです。取り組んでいる主体の力にもよりますが、第1四半期決算の内容も良好で通期は変えていませんが、 上方修正の余地がありますので案外息の長い相場が続くと期待されます。上昇の途中で売却した投資家はもう買戻しはできません。1000円台が地相場となっ てきそうなムードとなってきそうです。
地方関連銘柄の出遅れとして注目されるのが中四国を営業地盤とするミニリクルートのKG情報(2408)です。
もともとはサイネックスよりも株価が上にあったのですが、今は半分以下に留まっています。なお、詳細は私の有料メルマガ(8月11日号)をご覧ください。
【参考データ】
サイネックス VS KG情報
株価 1144円 535円
今期予EPS 83.2円 43.3円
同PER 13.75倍 12.35倍
実績BPS 834.5円 947.7円
同PBR 1.37倍 0.56倍
予一株配当金 10.0円 20.8円
同配当利回り 0.87% 3.89%
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントを書く