産業新潮2014年4月号から、<賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則>という長期連載を開始しました。
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下記は5月号記事の冒頭部分です。
賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則
第2回 優秀な投資家は経営の成功法則を充分理解できなければならない
■証券分析とは?
バフェットの師匠であり「証券分析」という考え方を世の中に定着させたのがベンジャミン・グレアムです。彼が1934年に著したデビッド・L・ドットとの共著「証券分析」は、現在でも版を重ねる驚異的ロングセラーでありかつ名著です。
実際、大恐慌直後のこの時期には、投資先進国の米国でも株式投資を行う際に「分析」を行う人々などほとんどいませんでした。ほとんどの人々が経験と勘に頼った「カンピュター」で株式の売買を行っていたわけです(現在の日本にもこのような人々はたくさんいますが・・・)。
したがって、企業や証券(株券・債券)をデータに基づいて分析し投資を行うという考え方は最先端の金融理論であり、若かりしバフェットがグレアムの大学の講義だけでは飽き足らず、半ば押しかけるようにしてグレアムの会社で働き始めたのも十分納得できます。
バフェットは、この頃のことを「グレアム氏と出会うまでの私は闇の中にいた。彼が私に光を与えてくれた」と表現し、今でもグレアムの著書を繰り返し読んでいることを「バフェットからの手紙」(バークシャーの年次報告書)で述べています。
しかしながら、グレアムの時代には大きな利益を生んだ「証券分析」という手法も曲がり角を迎えます。大恐慌や第2次世界大戦などで人々が証券投資や株式 投資から遠ざかっていた時代が終わっただけでは無く、投資手法が高度化し、多くの人々が「証券分析」を行うようになったため、財務データと比較して割安な 銘柄(企業)を見つけ出すのが困難になったのです。実際、1956年に恩師の会社である「グレアム・ニューマン」が解散されたのを機にオマハに帰り、投資 会社「バフェット・パートナーシップ」を興したのですが、1969年に「投資対象となる企業が見つかりにくくなった」との理由で解散しています。
■ビジネスアナリストになりなさい
しかし、バフェットの投資活動は終了するどころか益々活発になっていきます。当時繊維会社であったバークシャー・ハサウェイの経営権を取得し、この企業 を通じて多数の企業への投資を行うスタイルを確立していくのです(残念ながら当初の繊維事業はうまく再生することができず、結局1985年に繊維部門を閉 鎖します。バフェットは繊維会社としてのバークシャーへの投資を、自身が犯した最大級の過ちの一つに挙げますが、その他の企業への投資はまさに「百発百 中」で成功しバークシャー帝国を築き上げました)。
★続きは産業新潮5月号をご参照ください。
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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