前回は、ドバイ滞在中でドバイの街中の印象をお伝えしました。
今回はドバイ視察を通じて感じた日本からのビジネス可能性についてお伝えします。
前回少し触れましたが、ドバイではUAE国民(1割)と外国人労働者(9割)で構成される社会です。
UAE国民は、非常に優遇されていて、所得も高くほとんど実労働することなくお金の入ってくるしくみ(原油ビジネスやその他合弁ビジネス)を構築しています。
つまり、ドバイでは外国資本がドバイ国内でビジネスを展開しようと考えれば、現地のUAEの人と組んで合弁でビジネスを始めるしか手法が無く、実際には実労働は外国人がビジネスを展開し、UAE側は資本家としてビジネスの恩恵に預かるという形式が一般的のようです。
こうしたUAE現地人は、お金があってそれほど仕事も忙しくないので基本的には「消費」に貪欲で、お金を使う事に意識が集まっています。ショッピングモールなどでも、大きな消費を行う層はこうしたUAE現地人とその家族です。
UAE現地人向けには主に欧州系のブランドが深く浸透しており、高級ブランドがひしめいています。
もうひとつ、ドバイには年間5,000万人もの観光客が訪問しているという話でした。こうしたドバイ訪問の観光客もUAE現地人ほどではありませんが、高級ブランドの対象者であると言えます。
一方で、ドバイは下級のマーケットも充実しています。ペルシア湾に面するドバイは昔から貿易の中継点として利用されていた港です。それは今も変わらずに 発展を続けていて、現在では中東・アフリカ・ロシア近隣諸国などに対して貿易の中継点として大きな見本市としての市場が形成されています。
つまり、中東・アフリカ・アジア西部の諸国のバイヤーがドバイに集まり、そこで自国で必要な商品を購入して原産国からドバイを中継して輸出すると言う構造になっています。
ですから、ドバイの市場ではこうした発展途上国向けの商品があふれかえっており、そこで活発な商品の移動が行われています。
こうした発展途上国向けマーケットではもちろん商品単価は安くなければ通用しません。
高級路線と低価格路線の両極端なマーケットが並立する国、と言うのがドバイの特徴だと言えます。
そして、最期に日本からのビジネス可能性です。結論で言うと日本のメーカー、小売り、サービスがドバイで成功する可能性は十分にあります。なぜならばドバイの市場ではほぼ全くと言ってよいほど日本メーカーの商品を見かけないからです。
高級価格路線では欧州系のブランド品が圧倒的に強く(一部米国のブランドも存在する)、中級~下級価格では中国・韓国メーカーが非常に力を入れて浸透している様子です。
日本のメーカーは、自動車以外ではほぼ目にしないため、大きなチャンスがあるとも言えます。現地でヒアリングをしても日本商品に対するイメージは
「高品質」、「高価格」
というイメージがあるようです。
ですから日本のメーカーは、高級価格路線で「高級ブランド」で押していくか、「中品質、低価格」で中国、韓国メーカーと争っていくか、どちらかに立ち位置を決めて、戦っていけば大きく成長することができる市場だと感じました。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
今回はドバイ視察を通じて感じた日本からのビジネス可能性についてお伝えします。
前回少し触れましたが、ドバイではUAE国民(1割)と外国人労働者(9割)で構成される社会です。
UAE国民は、非常に優遇されていて、所得も高くほとんど実労働することなくお金の入ってくるしくみ(原油ビジネスやその他合弁ビジネス)を構築しています。
つまり、ドバイでは外国資本がドバイ国内でビジネスを展開しようと考えれば、現地のUAEの人と組んで合弁でビジネスを始めるしか手法が無く、実際には実労働は外国人がビジネスを展開し、UAE側は資本家としてビジネスの恩恵に預かるという形式が一般的のようです。
こうしたUAE現地人は、お金があってそれほど仕事も忙しくないので基本的には「消費」に貪欲で、お金を使う事に意識が集まっています。ショッピングモールなどでも、大きな消費を行う層はこうしたUAE現地人とその家族です。
UAE現地人向けには主に欧州系のブランドが深く浸透しており、高級ブランドがひしめいています。
もうひとつ、ドバイには年間5,000万人もの観光客が訪問しているという話でした。こうしたドバイ訪問の観光客もUAE現地人ほどではありませんが、高級ブランドの対象者であると言えます。
一方で、ドバイは下級のマーケットも充実しています。ペルシア湾に面するドバイは昔から貿易の中継点として利用されていた港です。それは今も変わらずに 発展を続けていて、現在では中東・アフリカ・ロシア近隣諸国などに対して貿易の中継点として大きな見本市としての市場が形成されています。
つまり、中東・アフリカ・アジア西部の諸国のバイヤーがドバイに集まり、そこで自国で必要な商品を購入して原産国からドバイを中継して輸出すると言う構造になっています。
ですから、ドバイの市場ではこうした発展途上国向けの商品があふれかえっており、そこで活発な商品の移動が行われています。
こうした発展途上国向けマーケットではもちろん商品単価は安くなければ通用しません。
高級路線と低価格路線の両極端なマーケットが並立する国、と言うのがドバイの特徴だと言えます。
そして、最期に日本からのビジネス可能性です。結論で言うと日本のメーカー、小売り、サービスがドバイで成功する可能性は十分にあります。なぜならばドバイの市場ではほぼ全くと言ってよいほど日本メーカーの商品を見かけないからです。
高級価格路線では欧州系のブランド品が圧倒的に強く(一部米国のブランドも存在する)、中級~下級価格では中国・韓国メーカーが非常に力を入れて浸透している様子です。
日本のメーカーは、自動車以外ではほぼ目にしないため、大きなチャンスがあるとも言えます。現地でヒアリングをしても日本商品に対するイメージは
「高品質」、「高価格」
というイメージがあるようです。
ですから日本のメーカーは、高級価格路線で「高級ブランド」で押していくか、「中品質、低価格」で中国、韓国メーカーと争っていくか、どちらかに立ち位置を決めて、戦っていけば大きく成長することができる市場だと感じました。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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