なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第46回・2009/11/10配信号)
【前略】
本日は、株式市場というバトルフィールドで生き残るための戦闘技術的なものを書いていく前に、株式投資の普通免許の取得とはどの程度の資産を作ることを目標としたらよいのかという点について、私の考えを書かせていただこうと思います。
普通免許としての目標額は、20年で1億程度の資産を作ることを想定しています。サラリーマンを30年続けても、定年時に3000万円から5000万円 程度の資産さえ残すことは難しいといわれています。すずめの涙程度しかつかない預貯金の金利では、なかなか金融資産を増やせないからです。
しかし20年で1億円程度の金融資産を作り出す能力を身につければ、会社生活で何が起こっても、余裕を持って対応することが可能になります。勤めている 会社が倒産しても慌てることはありません。自分の精神や身体を蝕むようなストレスが発生した時には、生活のために無理をして取り返しがつかないダメージを 受ける前に、「お先に失礼」とさっさと逃げ出すことも可能です。
案外、人間というのは壊れやすい生き物です。無理を重ねれば、簡単に壊れてしまいます。壊れたままで残りの人生を生きていくのは辛いです。壊れる前に逃 げ出す能力も、株式投資でダメージを最小にとどめるための、撤退作戦の場数を踏んでいれば、案外簡単に実行することが可能になるでしょう。
私は「人生より株式投資のほうが簡単だ。株がバクチなら人生はもっとバクチだ」とよく話します。それだけ人生の方が危険も多ければ、うまく生きられたときの喜びは大きいと考えています。
株式投資はお金を得るための手段にすぎません。お金を増やせたという満足を得ることはできますが、チームで協同して大きなことを成し遂げるという喜びを味わえるものではないのです。
いまの若い人たちが会社を直ぐやめるのは、自分で働いた成果を他人に分けなければならない理不尽さに耐えることができない。自分の稼ぎは自分だけのもの にしたい。そんな思いがあるようです。個人投資家として行なう株式投資は、まさに自分で考えて実行した成果は、自分でまる取りできる事業のようなもので しょう。
でも、自分で働いた成果を全部自分のものできても、それほどたいしたことじゃないと考えています。会社生活で一番理不尽だと、たぶん思うことは、公平な 人事が行なわれず、客観的に考えて労働成果の配分が自分に不利に行なわれている。こんな思いを抱く人は多いです。恥ずかしながら、私も、そう思っていた一 人です。しかし自分で稼いだと思っていることも、実は多くの人の協力があって、初めて成り立っているということを理解することも大事なことだと思います。
何か問題が起こりそうなとき、大事になる前に、事前にその問題を解消する。そのために多大な苦労や苦痛をしいられる。そして事故は未然に防がれた。でも、これってほとんど評価されないものだと考えています。なんにも問題が起こらなかったからです。
しかし、自分の手柄にならないから、評価される人事考課の対象にならないからと、この割に合わない仕事を引き受けていてくれる人がいなければ、仕事は、 そして企業は存続していくことが出来ないほどのダメージを被る可能性が高くなるでしょう。自分で気づいていないところで、多くの助けを受けられているのが 企業の一員として参加する仕事であり、人生でもあると思います。
株式投資は残念ながら、みんなで協同して一つの仕事を成し遂げる、完成させるという喜びを求めるものではありません。むしろ孤独で寂しく一人信じる道を 行くという厳しさが求められるものでもあります。うまくいっても得られるのは「お金」という無機質な満足にとどまります。人間が本当に充実して生きていく ために必要な精神的な満足というものではありません。
何がいいたいかというと、株式投資で少しくらい稼げるようになったからといってサラリーマンをさっさと辞めるなんてもったいない。よほど身の危険がない 限り、多くの人の協力で大きなことを成し遂げること可能性にとんだサラリーマン生活を捨てるのはもったいないということです。
しかしサラリーマン生活を続けていくために、資産運用能力、株式運用能力を高めることが邪魔になることはありません。むしろ余裕を持ってサラリーマン生 活を送る助けになってくれるでしょう。お金は人生のフリー切符のようなものです。自分の夢にたどり着くために、とても役に立ってくれるものです。
「さっさとサラリーマン生活から逃げ出すために株式投資で稼ぎたい」などという消極的な目的のためではなく、安全な無理のない株式投資普通免許を手に入 れて、サラリーマン・ライフを余裕を持って大らかに満喫するための一手段として株式投資を有効活用していきたいものだと考えています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガはこのほかにも特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」があります。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
本日配信の有料メルマガでは、古い歴史を持ち、多くの不動産を所有し、今後の公共投資増加による恩恵を大きく受けると同時に、海外での事業も積極化しており、円安も味方にする戦略をもつ企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「投資環境の変動に振り回されないで、これからも業績が上向いていく企業の株に投資していきたい。」と題し、いくつかの銘柄を取り上 げながら、株価の動きに耐えられる安定的基盤を作ることを提唱しています。また、今後の研究銘柄候補として、世界でもトップクラスのメーカーを挙げていま す。
今週金曜までに購読された方には、もれなく今週配信号も差し上げます。
是非この機会にご購読下さい。
有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
過去サンプル(研究銘柄)
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4234
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4244
過去サンプル(コラム)
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4222
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4235
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4245
http://okuchika.jugem.jp/?eid=4256
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆 様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化して いる可能性があります。)
コメント
コメントを書く