有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
(有料メルマガ第39回・2009/9/22配信号)
【前略】
ライブドア問題で、株価が急落するようなことが起こる前は、住宅ローンを返済せずに、株式投資への投資額を大きくしていた方が利益を拡大できて、資産の増加額が早くて、かつ大きいかもしれないと考えて、自宅の住宅ローンを借りたままにしていました。
所有しているワンルームマンションについても、株式投資で上げた利益で現金で買った分ではなく、1989年からスタートしたワンルームマンション投資の最初の3室は25年ローン、30年ローンを組んでの投資でしたから借入金もまだ大きく残っていました。
個人年金も月払いにして、私と妻がそれぞれ60歳になるまでは毎月掛け金を負担しなければならないものがありました。
つまり家計のバランス・シートを見れば、借入金は自宅とワンルームマンションが見合っている状態でしたが、株式投資に投下している資金も大きくなってい ました。借入を自己資金で返済すると、株式投資への投下資金は大きく減少します。つまり家計のバランス・シートを俯瞰すれば借入金で株式投資への投下資金 を大きく膨らませているという分析ができると思います。
しかし前年までの好調な資産の増加に水を差すような事件が起こったことで、株式投資に絶対はないと再度肝に銘じて、リスクの圧縮を一気に行ないました。つまり株式投資から資金を引き上げて、借金の返済などを行ないました。
株式投資では資金をほとんど増やせなかったとはいえ、配当収入も考えれば、株式投資としてはプラスの状態で乗り切れていました。でもサラリーマンを卒業していた私には、借金は負担が大きすぎると身にしみて実感したからでした。
そこで住宅ローン、ワンルームマンション用の借入、更には月掛け個人年金の一括払いを一気に実行しました。
そのために株式投資への投資資金は5000万円近く減りました。
もしこの資金を株式投資に投入したままにしてサブプライムショックをまともに受けていたら、どうなっていたことでしょうか。去年の私の株式資産の減少額は前年の投資額より37%近く減りました。
ローンなどを返済するために使った5000万円も、同率の被害を被っていたとするならば1850万円のダメージを受けた可能性が高いです。
【中略】
もろもろの負担減を単純に合計してみると、なんと経費減が2900万円。
株で損をしたかもしれない損失見込の圧縮が1850万円です。合計4750万円もの負担減少です。
我が家の生活費の、なんと10年分以上も助かったことになりました。株の損失は可能性だけですが、経費の圧縮は厳然たる事実分の負担減です。
この精神的な負担感の低減があったおかげで、株式市場に踏みとどまって、去年の損失額を80%程度取り返すことができている状態です。住宅ローンを残したままにしていたらと考えたら、いまでもゾッとしてしまいます。
家賃収入のほとんどはローンの返済に消えてしまい、生活費を維持するためにサラリーマンに復帰しなければならなかったかもしれません。
「人間万事塞翁が馬」ということわざがあります。「禍福はあざなえる縄の如し」です。ただし、自分に何か嫌だと感じることが起こったとき、その出来事が 「何か私がおかしなことをやっていることに対し、幸運の女神様が、私に気付かせるために与えて下ったヒント」と考えるクセをつけておくことは、株式投資に ついてばかりでなく、人生においては非常に重要なことだと考えています。
香港のファミリーマンションを売ったときも、その前に嫌なことが沢山起こりました。ファミリーマンションに関する嫌なこと。それ以外の日本での仕事上での多くのトラブル。香港のファミリーマンションを売るための条件が次々に起こったこと。
【中略】
「マンションを売るべきだ」という幸運の女神様の声が聞こえたような気がして、生まれてはじめて不動産を売却することを決めました。買い手が直ぐつい て、2ヵ月近くかかって契約内容についての互いの弁護士のチェックが終わり売却代金が私の口座に振り込まれた翌月。香港での不動産売買が急に減って、ほと んど売れなくなった、という情報が私に届けられました。そして怒涛の円高が始まりました。翌年には円が一時1米ドル=79円まで円高になりました。香港ド ルと米ドルはリンクしていたので、強烈な円高に見舞われました。
マンションを4年程度で売ったおかげ短期譲渡の加算税がかかって利益の60%もの税金は支払いました。でも儲けは40%残りました。もし売却していなければ、為替差損で翌年には投資額を割り込んでしまって、売っても利益が出るどころか売却損が発生するところでした。
何か嫌なことが起こったことがきっかけで、その後に大きく人生が開ける人もいれば、転落していってしまう人もいると思います。
何か嫌なことが起こったときに、なぜその嫌なことが起こったのか。何か自分が行なっていることが、間違っているのではないか。これは幸運の女神様の合 図、ありがたいヒントではないのか。そのように考えて、冷静に自分の行動をチェックしなおして、問題だと思われる事項を改善してみる。リスクを減らしてみ る。
これを私は「株で儲けてもラッキー、損してもラッキー。いつでもラッキーです。」と冗談めかして言ってはいますが、実は心の底からラッキーだと考えているのです。株式投資などの損失は、自分への気付き、間違いチェックの合図だと考えているからです。
嫌なことが起こったときは、皆さんも自分の状況を見直してみてはいかがでしょうか。そうすると、その嫌なことをきっかけとして、その後に大きく人生が開けてくることが起こる可能性が高くなると、私は自分の過去の多くの経験から信じています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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本日配信の有料メルマガでは、世界でも有数の資源に関する権益を持ち、現金性資産が豊富で、予定されている企業統合により、既存株主へのメリットも期待できる企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「株式投資で利益を積み重ねるためには無理な勝負などする必要はまったく無い。つまらなくても堅実に、企業価値の高い企業の株価が割 安な時に、分散でポートフォリオに組み入れることが、将来の利益の源泉となる」と題し、自分の投資目的を全うするために、目先の騰落で一喜一憂するのでは ない事を、自身の売買体験話を通じて示唆すると同時に、NISA口座で拾ってもおもしろいインカムゲイン狙いの複数銘柄についても言及しております。
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所有しているワンルームマンションについても、株式投資で上げた利益で現金で買った分ではなく、1989年からスタートしたワンルームマンション投資の最初の3室は25年ローン、30年ローンを組んでの投資でしたから借入金もまだ大きく残っていました。
個人年金も月払いにして、私と妻がそれぞれ60歳になるまでは毎月掛け金を負担しなければならないものがありました。
つまり家計のバランス・シートを見れば、借入金は自宅とワンルームマンションが見合っている状態でしたが、株式投資に投下している資金も大きくなってい ました。借入を自己資金で返済すると、株式投資への投下資金は大きく減少します。つまり家計のバランス・シートを俯瞰すれば借入金で株式投資への投下資金 を大きく膨らませているという分析ができると思います。
しかし前年までの好調な資産の増加に水を差すような事件が起こったことで、株式投資に絶対はないと再度肝に銘じて、リスクの圧縮を一気に行ないました。つまり株式投資から資金を引き上げて、借金の返済などを行ないました。
株式投資では資金をほとんど増やせなかったとはいえ、配当収入も考えれば、株式投資としてはプラスの状態で乗り切れていました。でもサラリーマンを卒業していた私には、借金は負担が大きすぎると身にしみて実感したからでした。
そこで住宅ローン、ワンルームマンション用の借入、更には月掛け個人年金の一括払いを一気に実行しました。
そのために株式投資への投資資金は5000万円近く減りました。
もしこの資金を株式投資に投入したままにしてサブプライムショックをまともに受けていたら、どうなっていたことでしょうか。去年の私の株式資産の減少額は前年の投資額より37%近く減りました。
ローンなどを返済するために使った5000万円も、同率の被害を被っていたとするならば1850万円のダメージを受けた可能性が高いです。
【中略】
もろもろの負担減を単純に合計してみると、なんと経費減が2900万円。
株で損をしたかもしれない損失見込の圧縮が1850万円です。合計4750万円もの負担減少です。
我が家の生活費の、なんと10年分以上も助かったことになりました。株の損失は可能性だけですが、経費の圧縮は厳然たる事実分の負担減です。
この精神的な負担感の低減があったおかげで、株式市場に踏みとどまって、去年の損失額を80%程度取り返すことができている状態です。住宅ローンを残したままにしていたらと考えたら、いまでもゾッとしてしまいます。
家賃収入のほとんどはローンの返済に消えてしまい、生活費を維持するためにサラリーマンに復帰しなければならなかったかもしれません。
「人間万事塞翁が馬」ということわざがあります。「禍福はあざなえる縄の如し」です。ただし、自分に何か嫌だと感じることが起こったとき、その出来事が 「何か私がおかしなことをやっていることに対し、幸運の女神様が、私に気付かせるために与えて下ったヒント」と考えるクセをつけておくことは、株式投資に ついてばかりでなく、人生においては非常に重要なことだと考えています。
香港のファミリーマンションを売ったときも、その前に嫌なことが沢山起こりました。ファミリーマンションに関する嫌なこと。それ以外の日本での仕事上での多くのトラブル。香港のファミリーマンションを売るための条件が次々に起こったこと。
【中略】
「マンションを売るべきだ」という幸運の女神様の声が聞こえたような気がして、生まれてはじめて不動産を売却することを決めました。買い手が直ぐつい て、2ヵ月近くかかって契約内容についての互いの弁護士のチェックが終わり売却代金が私の口座に振り込まれた翌月。香港での不動産売買が急に減って、ほと んど売れなくなった、という情報が私に届けられました。そして怒涛の円高が始まりました。翌年には円が一時1米ドル=79円まで円高になりました。香港ド ルと米ドルはリンクしていたので、強烈な円高に見舞われました。
マンションを4年程度で売ったおかげ短期譲渡の加算税がかかって利益の60%もの税金は支払いました。でも儲けは40%残りました。もし売却していなければ、為替差損で翌年には投資額を割り込んでしまって、売っても利益が出るどころか売却損が発生するところでした。
何か嫌なことが起こったことがきっかけで、その後に大きく人生が開ける人もいれば、転落していってしまう人もいると思います。
何か嫌なことが起こったときに、なぜその嫌なことが起こったのか。何か自分が行なっていることが、間違っているのではないか。これは幸運の女神様の合 図、ありがたいヒントではないのか。そのように考えて、冷静に自分の行動をチェックしなおして、問題だと思われる事項を改善してみる。リスクを減らしてみ る。
これを私は「株で儲けてもラッキー、損してもラッキー。いつでもラッキーです。」と冗談めかして言ってはいますが、実は心の底からラッキーだと考えているのです。株式投資などの損失は、自分への気付き、間違いチェックの合図だと考えているからです。
嫌なことが起こったときは、皆さんも自分の状況を見直してみてはいかがでしょうか。そうすると、その嫌なことをきっかけとして、その後に大きく人生が開けてくることが起こる可能性が高くなると、私は自分の過去の多くの経験から信じています。
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また、コラムでは、「株式投資で利益を積み重ねるためには無理な勝負などする必要はまったく無い。つまらなくても堅実に、企業価値の高い企業の株価が割 安な時に、分散でポートフォリオに組み入れることが、将来の利益の源泉となる」と題し、自分の投資目的を全うするために、目先の騰落で一喜一憂するのでは ない事を、自身の売買体験話を通じて示唆すると同時に、NISA口座で拾ってもおもしろいインカムゲイン狙いの複数銘柄についても言及しております。
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