今年の流行語大賞は「今でしょ」、「おもてなし」、「倍返し」など様々にありました。こうした言葉は年初から流行するとは思われていませんでしたが、株式市場では昨年秋からアベノミクスが話題となり今年最大のテーマとなりました。

 結果として株式自体がアベノミクスに乗って上昇し、景気を押し上げる要因となりました。市場で取り上げられたテーマを細かく見ていると、創薬ベン チャー、医療、農業、PM2.5や3Dプリンター、円安メリット、ソーシャルゲーム、ビッグデータ、子育て支援などが目につきました。
 来年のテーマは世界3億人につながっているLINEの上場が控えており、既にその関連でミクシィがボトムから3倍にまで急騰するなど先取りの動きが出ています。来年はリクルートの上場も控えていると言われています。
 日本発となるこうした凄い企業の市場デビューが日本の株式市場が活況となる可能性を示唆しています。

 これらは時価総額1兆円という規模の企業となるものと予想されますが、日本の株式市場がこうした有名ニューフェースを簡単に受け入れられるのか注目したいと思います。
 また、これらに関連した銘柄や類似企業の人気化が想定されます。

 マクロ経済を見ると来年は消費税の引上げが4月から予定されています。消費税引き上げ前の駆け込み需要が経済の撹乱要因となります。デフレ経済の脱却となりインフレ気味に経済が推移するのかどうかがポイントになります。

 今年の流れから来年もビッグデータ、医療、健康、高齢化子育て支援、農業、バイオ創薬ベンチャーは継続的なテーマとなるかと思われます。また2015年のASEAN統合を控えASEANがテーマになる可能性があります。
 つまり脱中国です。製造拠点の中国は人件費高騰もあり消費市場である中国に変化してくることがポイントになります。

 また、日本企業の一段のグローバル化が進みますが、円安という流れの行き着く先をどう読むかがポイントとなります。
 再びの円安局面で輸出企業を中心に企業業績の上方修正が3月期末に更に表面化しつつありますので円安メリット株の広がりがなおも続くのではないかと思われます。

 個人的には新社会インフラをテーマにした企業に関心を持っています。皆さんはどのようにお考えでしょうか?

(炎)

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