投資にリスクはつきものなので、何らかの波乱があるとキャッシュポジションを積み上げた投資家もどこで出動するかは悩むところとなる。相場は未来の期待値を先取りした投資家の行動の反映となって私たちの目に入ってくる。
未来には一体何が待っているのか?
それがわかれば苦労はない。誰しもがお金持ちになろうと頑張っているはず。お金持ち=幸福になろうとリスクを取ってリターンを上げようとしている。目先の出来事にとらわれず、ここは果報は寝て待ての心境でいくことにしよう。
【果報は寝て待て銘柄】
1)図書印刷(7913)
リクルート上場という話題に乗り約2000万株分を300円台で買った多くの投資家がリクルート上場という果報を待っている状態。この会社、リクルート 株を90万株も持っていて、その含みが桁違いに大きいとの話。凸版印刷が株の半分を持っていて株主にはそれほどメリットはないと思うのだが…。時価総額 232億円に対してリクルート株の含み益がどの程度生まれるのかに関心が寄せられる。
(11月8日 終値269円)
2)日本精密(7771)
ベトナムの人件費アップで製造拠点を新たにカンボジアに設置し飛躍を目指す。大型台風接近前に異常な出来高を伴って短期大幅高を演じた後に何事もなかったような株価の落ち着き。この秋からの稼働についての吉報を待っている状態。
スケールアップのお金はカシオが出してくれている。そのカシオの時計事業が好調とも言われ、同社の連想買いにつながったかは不明。台風30号の影響はど うかもわからないが、工場は南にあって影響はそれほどなかったと推察。時価総額16億円台から、どこまで行くかを楽しみに果報は寝て待て。
(11月8日終値107円)
3)アルチザネットワーク(6776)
LTE基地局向けの計測機器の拡大に期待が膨らむものの、なかなか浮上しない業績との綱引き状態が続く。日々変動が激しくのんびりとはいかないものの、 今期業績の黒字化の第1歩となる第1四半期決算の吉報を待つ投資家も多いだろう。果報を待たずとも積極参加も楽しい銘柄。年明け1月末に100分割実施。 単純に逆算すると時価は316円ということになる。つまり過去の株価は280円以下まで下がったり390円程度まで上がったりと激しい動きを繰り返してい ると言えばわかりやすいかも知れない。
(11月8日終値31,600円)
4)アンジェスMG(4563)
コラテジェンの開発進捗に期待継続。創業から14年、業界内では比較的、老舗の創薬ベンチャーとして果報を待つ投資家も多い。アロべクチンでミソをつけ 株価の急落を見てしまった結果、戻り売りスタンスの投資家もあり上値は重く、下げトレンド継続しているのでやや、気分は重いがメイン開発アイテムのコラテ ジェンの開発は進捗中。
(11月8日終値60,000円)
5)ミクシィ(2121)
上がる楽しみより下がる楽しみを持っている投資家が多いような今の相場では複雑形の銘柄。国産SNSとして上場した際のフィーバーは何だったのか?良い ところなしで株価下落も赤字転落発表では抵抗も示す。新ゲームなどでの話題が株価にどう影響するのか、たくさんの果報を待つしかない状態の銘柄となってし まった。経営者が何をコメントしても言うことを聞かなくなった株価だが、粘り強く果報は寝て待つことにしよう。因みに先週末のアナリスト説明会で交わされ たQ&Aはなかなかホットなものだった。赤字企業に転落して同社へのアナリストの評価もシビアになっているが、経験から言うと一発大逆転もありうる。世の 中には少しぐらいは応援してあげようという投資家もいる。捨てる神あれば拾う神あり。果報は寝て待つことだ。それなりの朗報はあったように思う。
(11月8日終値1125円)
(炎)
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