投資と骨董品収集の共通性は、『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)の第5章<5年間じっくり待って勝つ、金融商品の目利き方法>でも詳しく述べています。

 投資でも大事なの「目利き」です。ところが、大変残念なことに、投資の世界で「偽物」をつかまされて大損をされる方々が多数います。

 骨董品の目利きでは「良いものをたくさん見る」ことが大事です。また、目の前で見るよりも、少し離れて見たほうが真贋の程がよくわかるともいわれます。

 投資でも全く一緒です。「良いもの=良い金融商品や良い企業」をたくさん勉強することにより、どのような金融商品が高い収益を生みどのような企業が「永 久保有銘柄」として絶え間ない成長を遂げるのか、ということがおのずとわかってきます。また、少し離れて客観的な視点で見たほうが、企業の内容を的確に判 断できます。

 もちろん、ただ単に作品を眺めるだけでは無く、その骨董品の歴史的背景や作者などの知識をより多く持っていた方が、真贋を見極めるために有利なのは言うまでもありません。

 投資においても、世界経済・日本経済さらにはそれらの歴史的背景、企業の沿革・内容など、勉強しなければならないことが山ほどあります。

 実際、勉強しなければならない資料を目の前に山積みにして、途方に暮れている投資家も多いのではないでしょうか?

 ポイントは「自分が興味を持てるかどうか」です。骨董品の収集では、本当は刀剣に興味があるのに茶碗のことを勉強しても身が入りません・・・

 「苦痛を感じる」ことは、普通の人はなかなか続けることができません。まずは「楽しく勉強する」事が大事です。

 「その会社に投資して儲かるかどうか」ということも大事ですが・・・名前を聞いたことが無くて、何をやっているかもしらない企業の研究をするというのは困難です。まずは、自分の身近な企業から勉強をするべきです。

 実際、バフエット(バークシャー)保有の主要銘柄は、ワシントンポスト、コカコーラ、ジレット(P&G)など、誰もが知る有名企業が中心です。

 つまり、「名前を聞いたことが無いような企業を勉強しなくても、目の前の身近な企業をきちんと勉強すれば投資で成功できる」ということなのです。


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(OH)

*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)