株は買ったら上がらないと面白くない。一般的にはそうなのかも知れませんが資産の着実な拡大・形成に向けて動いている投資家は目先上がらないとしても未来において上がる株を探しています。上昇するだけの価値ある事業を展開している企業にはどこかしら魅力があるものです。

 短期では上がらない株も長期であれば上がる株、であればそれはタイミングだけの問題となります。短期には上がらない銘柄には理由があって、それを理解し た長期投資家は来るべき上昇転換局面に向け、研究を続けていると考えられます。実際に安い場面では時間分散しながら買い続けている可能性もあります。
 不思議なのは結果としていつもイレギュラーとも思える安値で誰かが買っているのです。

 短期で上がらない(上昇トレンドが描けない)と短期投資家の売りが出てきます。
 長期投資家はそうした銘柄をコツコツと拾っていくのです。長期投資家は投資対象となる企業の事業内容を十分に吟味して3年から5年ものスパンの投資戦略を構築します。株式市場にはこうした上がる株と下がる株が混交しており、投資家ごとに売買戦略が異なっています。

 異常高の反動で起きるイレギュラーな下げは長期投資家の格好の投資タイミングとなります。ここでの投資作戦、ポートフォリオ戦略は上昇トレンドに転じる可能性のある下落歩調の銘柄を30%程度組み入れておくことです。

 つまり、多くの投資家がそれほど関心を寄せない割安感のある銘柄に何がしかの良さを見出だして機械的にポートフォリオに入れておくという単純な作業です。

 多くの主力株、人気株は既に昨年秋の安値から大きく値上がりしてしまいましたが一方ではなかなか上がらない株もたくさんあります。2013年の後半相場においてはそうした訳あって日の当たっていない銘柄にも関心を寄せておきたいと思います。

(炎)

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