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休養後の株式相場

2013/06/25 11:38 投稿

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~そろそろポジティブに相場を見ていこう~

 多くの投資家は株価が上がってほしいと願う反面、安く買えるまでもっと下がってほしいと考えたりもします。つまり投資家というのはとても身勝手なものな のです。掲示板などたまに見ていますと投資家の心理が如実に読み取れます。強気があったり弱気があったりで、そうした声を集大成した形で相場が形成されて いると言っても良いでしょう。

 さて、6月24日現在の株式相場は、7月の参院選の前哨戦となる都議会選挙の結果で自民・公明の両党が圧勝したことで底堅い動きながら、5月のような勢 いは見られません。むしろ、参院選を待たずに、ある程度結果が読めてしまったという状況をどう見るのかになってしまいます。

 弱気の投資家が安く売りたたいてくれる局面がもう終わってしまうとしたら、ここしばらく鳴りを潜めていた強気の投資家が復活してくる可能性がありますが、もっと安い水準で買いたいと思っていた方は残念な気持ちかも知れません。

 昨年の日経平均株価はおよそ8500円から10000円のゾーンで変動していましたが、今年は年初から一貫して上昇し、5月には15900円台まで急騰 したので、これは行き過ぎだとの感触が出て一気に12500円前後までの調整が入ったのですが、このラインはテクニカル上の常識的な下値水準でしたので もっと下がっても良いと考えていた投資家の多くは買いそびれた可能性があります。

 億の近道の読者の皆さんはどのような対応をなさったでしょうか?

 13200円前後から下落途中で買い下がりをされ、一時はヒヤッとされた方もお見えになるでしょうが、投資のリスクというのはヒヤッとする局面が訪れた りすることとイコールなのかも知れませんね。しっかりとリスクを取れば今度はリターンが得られることになりますのでここは頑張って見守っていきたいところ です。

 株式の本源的価値である業績の動向が再び重要なポイントになってきます。6月26日前後の株主総会が終わって、四半期決算の動向が7月中旬あたりから明 確になってきます。参院選の前は株価が上がる?!1ドル=103円までの急速な円安に対する調整があった訳ですが、直近の94円割れから再び1ドル=98 円台に戻っています。輸出企業の業績は1ドル=90円から95円で組まれていますので、この程度の調整はむしろまだ余裕があります。
 このため四半期決算の観測はプラスに働くと見られます。

 「株価が上がれば参院選が自民党にとって有利に働く。自民党が勝利すればアベノミクスが一層推進される?推進されれば多少でも景気が良くなる。消費税が 上がったとしても景気が良くなれば吸収できる。企業業績も明るさを増す。その前に中国の景気が停滞気味だが、企業はもうそうした動きに備えができている。 中国からASEANにシフトしているので影響は小さい。一方でアメリカはシェールガス革命がますます国家の成長を誘導していく道筋が見えている。だから NY株は強い。NY株は量的緩和の終焉が言われまだ調整の可能性があるが、基本的な流れは変わっていない。日本はミャンマーなどASEANやバングラデ シュ、アフリカの国々と手を結ぶことで中国に対する牽制ができ始めている。」

 こうしたシナリオを基に相場が動いているのであれば年後半も期待できます。

 しかしながらもしここでまた簡単に上がったらむしろ警戒をすべきです。参院選挙後に2番底をつけに来る可能性があるからです。基本的に日柄調整の期間が8月上旬の相場が閑散となる季節まで続くと見ておきたいのでここしばらくは戻れば適度な利益確定が不可欠です。

 為替相場次第だとは言え、全体の株式相場は案外6月中にでも14000円どころに接近するぐらいの強い展開だって想定されます。指数はユニクロの株価で操作されているので、どのようにもできると見て良いでしょう。

 日経平均は比較的底堅い動きでしたが個別銘柄は蚊帳の外にでもなりかねない展開が先週から本日まで見られました。指数ありきの動きがあって、個別銘柄は 方向性に見えず出来高に乏しい迫力のない展開が見られますが、こうした展開はむしろ仕込みのシグナルなのかも知れません。基本的な戦略はアベノミクスで成 長が期待できる株への投資。日経平均の変動に影響を受けにくい銘柄を求めて投資をすることが必要です。休養中の株式相場ですが、休養後をにらんで、そろそ ろポジティブな見方をしていきたいところです。

 今週は26日にiPS細胞関連のリプロセル(4978)がJASDAQに上場してきますので創薬ベンチャーにも再び関心が高まると期待されます。今月 11日に上場のぺプチドリーム(4587)が時価総額1500億円近くになるなど、創薬ベンチャーの人気は継続しています。iPS細胞に対する国民の期待 が高い中、創薬ベンチャーは収益ではなく開発期待のみで評価がなされています。

 アベノミクス関連企業は創薬ベンチャーに留まらず、農業、医療機器、子育て支援などに広がっています。富士山が世界遺産に認定され、富士急が人気化して いるように個別銘柄は様々な材料を秘めていて、大きなテーマに沿って動く銘柄は時間をかけてじっくりと投資すれば比較的リターンを得やすいと考えられま す。

 ここは前向きに個別銘柄の再人気化に期待し釣り糸を垂れることにしてはいかがでしょうか。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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