は、バフエットの金言の中でも特に有名なものです。
要するに「みんなの意見」というものは、投資においては全く役に立たないということです。
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)の第1章、<混迷の時代になぜ5年投資なのか>の中の『「100人の村」と市場サイクル』で図解を掲げています。
市場全体を「100人の村」と考えれば、「みんなが株は買いだ!」と言っているときに『勝ち組投資家』は売るべきであり、逆に大衆が「株なんかやめた方がいいよ」と言っている時に『勝ち組投資家』は勇気をもって買うべきことは、理論的にも明らかです。
昨年末から始まったアベノミクスの初期には批判的だったマスコミが、半年で日経平均が2倍になるような急騰相場を目の前にして、手のひらを返したように 株特集を組みます。ところが、急騰相場の反動で2~3割調整が起こっただけで、さらに手のひらを反してアベノミクスに批判的な論調になります。
このような支離滅裂なマスコミに踊らされていては、「負け組投資家」への道を邁進することになります。
相場の格言にもあるように『大衆は常に間違っている』のですから、大衆の代表であるマスコミの言葉を鵜呑みにしてはいけません。
むしろ、マスコミが「株式投資は危ない」と言っている時こそが投資の好機なのです。
それでは、マスコミの言うことの逆をやれば『勝ち組投資家』になれるのか?
ことはそう単純ではありません。
例えば、将来の予想をするときには、<AになるのかそれともBになるのか>という二者択一のケースが多いのですが、現実には、AでもBでもない誰もが予想しなかった「Cという第三の結果」になることが多いものです。
1980年代にインターネットが今日のように世界を変えると予想した人はほとんどいなかったはずです。米国の不動産バブルに警鐘を鳴らしていた人は少な からずいましたが、サブプライムショックの後に、さらにリーマンショックが起こり世界経済が危機に瀕することを想定していた人はほとんどいなかったでしょ う。
つまり、Aというマスコミが主張する予想が間違っていることがわかっても、その反対のBになるのか、それとも予想外のCになるのかわからなければ、完全 な成功は無いということです。もちろん、Aという予想が間違っているということがわかるだけでも、選ぶべき選択肢の数が少なくなるのですから、『勝ち組投 資家』にかなり近づきますが・・・。
世界一の『勝ち組投資家』であるウォーレン・バフエットは、『いつどのような危機がやってくるか予想はできないが、危機に備えることはできる』といいま す。つまり、地震や津波が何月何日にやってくるという予想はできないが、防災訓練や備蓄などでそれに備えることはできるというのと同じです。
それでは、投資において「危機に備える」とはどのようなことなのか?
それは、『市場の荒波がやってきてもびくともしない優良企業』を『充分な安全余裕率』もって購入するということです。その究極の企業が、ウォーレン・バフエットがよく口にする『永久保有銘柄』です。
それでは、そのような企業(銘柄)をどのように見つければよいのか?あるいは「安全余裕率」とは何か?
それについて一言で申し上げるのは困難ですので、ご興味のある方は、
『日本株で成功する バフェット流投資術』(日本実業出版社)
および、7月11日発刊の、『企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント』をご参照ください。
★日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
★企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント(日本実業出版社)7月11日発刊予定
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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