日経平均株価は15900円台で今年前半の高値をつけて調整場面を迎え、12400台までの下値模索を経て、どこまで戻すかといった局面です。為替が日 経平均には影響をもたらすことは明らかなので、今後も為替相場には目が離せませんが、今回は日経平均が為替の円高を催促したような感じがします。

 円ドル相場は1ドル=103円で円安の一旦のピークを迎え、94円割れまでの円高となり、2月の水準にまで戻ってしまいましたが、基本的には円安基調の中の調整場面と考えれば、ここは格好の投資チャンスとも捉えることができます。
 相場に絶対はありませんが、億の近道の読者の皆さんはどうお考えでしょうか。

 円ドル相場は26週移動平均線水準にまで到達し、1ドル=78円台から103円までの円安の変動幅25円の半値押しまではまだ2、3円の円高を覚悟して おく必要がありますが、16日から17日に開催されるG8でのアベノミクスの説明が効果をもたらし、為替の揺り戻しをもたらすことになるかも注目点です。
 日経平均はまだ26週線水準にまでは至っていませんが、日柄整理の段階となっています。
 米国の量的緩和と日本のアベノミクスが世界的に関心を持たれている中、ここまでの調整が元の世界まで戻るに至るのか、また株高、円安トレンドが復活するかを見極める局面が到来しています。

 資金を安定的に運用する立場で言えば、どちらにも備えておきたいところですが、高値水準で仕掛けを始めた売り方が様子見になる局面でもあり、どちらにも動きが取れない中、出来高がやや細ってきた状況になっていると見られます。
 ここでは高値近辺で株式を売って現金化に努めた余裕のある投資家がここからどう出るかになります。

 株で儲けるにはタイミング良く買うこと、タイミング良く売ることですが、2013年にようやく到来した調整局面での対応は極めて重要です。丁半博打ながら、ここでは全体相場が下げ止まると見て、調整完了の個別銘柄をうまくゲットしていく必要があります。

 折しも会社四季報夏号が先週末に発売され、来期に向けての新たなコメントが掲載されています。相変わらず多くの個別銘柄が低PERであったり低PBRで放置されていたり、見直しのネタが数多くあります。

 そこで「億の近道」月曜版では「2013年夏四季報業績相場の開始」を予告させて頂きます。皆さんも既に研究済みだろうかと思いますが、個別銘柄には儲けにつながるネタがありそうです。

 楽しい有望銘柄探しで活路を見出すことにしましょう。

■低PERの参考銘柄

1.直近上場:アサンテ(6073)今期7.3倍

2.地味ながら着実に成長している銘柄:ユニバーサル園芸社(6061)、来6月期7.9倍

3.直近に業績を上方修正した銘柄:アスカネット(2438)今期8.2倍

4.低位株:日本精密(7771)今期8.2倍

■低PBRの参考銘柄

1.時価総額300億円以上の中堅銘柄:コロナ(5909)0.43倍

2.テーマ性を備えた銘柄:ノーリツ鋼機(7744)0.39倍

3.大型銘柄:富士フィルムHD(4901)0.50倍

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)