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有料メルマガライブラリから(62)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

2013/05/22 12:36 投稿

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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
  (有料メルマガ第76回・2010/6/8配信号)


【前略】

 株式投資をしていると、今回程度のことには時々めぐり合います。古くは私が株式投資を始めて2~3年目にブラックマンデーに遭遇しました。ちょっと株式 投資に自信が出始めたときに起こったのが9.11世界同時テロ。そしてリーマンショックや今回のユーロ崩壊危機。このような思いがけないような事態(=リ スク)にめぐり合います。

 私たち株式投資家は、このようにアップダウンが激しく、がけ崩れや、落石もときどき起こす株式市場という、舗装されていない変化に富んだ悪路を宝の山を目指してドライブしているわけです。

 この悪路は厳しいけれど、目的地にたどり着けば、大きなお宝の山が待っているという、素晴らしい黄金道路でもあるのだと考えているから、何度もエンストを起こしながらも走り続けているわけです。

 この危険な黄金悪路を、なるべく安全にドライブし、完走するための技術を身につけることは大事なことだと思います。

【中略】

 株式投資というのは、基本的に、緊急事態にいかに対処するかで決着がつく(=成果が決まる)ものだと考えています。自分が想定しなかった相場環境とか、 ミスター・マーケット(=市場=他の投資家の行動)の動きとか、今回のような緊急事態にいかに対処するかで勝負の決着(=一時的な短期の投資の成果、利 益)がつくものだと考えています。

 しかし、自分の経済的実力を超えた株式投資をしていると、突発事故が起こったときに、選択肢が不毛なものしか残っていないようなところに追い込まれる可能性が高くなります。

【中略】

 株式投資でいうところのリスク管理というのは、「不毛な決断を迫られるような状況に追い込まれる可能性を普段から検討していて、そのリスクを事前に回避 する」ということです。最初に書いたように「休むも相場」ということでドライブを休止する。嵐の襲ってきたときはドライブをしない。ドライブをするにして もスピードを落として走る。このような決断をすることが大事です。

 しかし、基本的に中長期投資で株式投資に投資すると決めている。株式投資をすると決めている資金は、常に株式市場に留めたいと考えている、私のような投資家は、どのようなことがスピードを落とした状態になるのでしょうか。

 普段から、そんなことをよく考えます。私が考えついたのは投資家から忘れ去られているような状態で、安値に放置されている低PERかつ低PBRかつ高自 己資本比率かつ高配当という4つの黄金条件。この4つの条件に、なるべく多く当てはまる企業で、経常利益が前期比増益になる企業に対する投資を増やしてお く。そんなことがスピードを落とすということになるのではないかと考えるようになりました。割安すぎる銘柄は、株価が上がりにくいわけですから、資産の増 加スピードは落ちることになるでしょう。こんな銘柄でも株価が下がってしまうかもしれません。このような銘柄でも、投資環境の悪化で耐えられなくなって、 投げてくる投資家はいます。でもPBRが0.25倍程度になって、経常増益を過去4期も5期も続けているような企業には、いずれ目をつけて投資してくる投 資家が必ず現れてきます。

 もちろん低PER、低PBR、高自己資本比率、高配当という4つの条件を2つも、3つも、4つも兼ね備えて持っているような企業で、前期比二桁増益を発 表した企業に投資していても、愚かな質の悪い一部の投資家の合理的でない投資行動によって、株価は大きく下がったりしてしまいます。

 しかし企業自体に価値があるので、投資環境が普通に戻れば、株価が資産価値から考えて適正なレベルまで回復する可能性は高いことを信じているので、ポジションを維持できています。

 自分に求められている課題は、市場の混乱からついてしまった株価に引きずられて、投売りに付き合わないという、自制心だけです。

【後略】

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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