世界中の投資家にとって、日本への投資に於ける最大のリスクが日本の政治家の無能さであることがまたしても露呈されました。悲しい限りです。
賭博場と化した株式市場ですが、最近は周囲にいる証券関係者からも相当強気の発言を聞くようになりました。特に私より10歳くらい離れた60歳前後の営 業部門におられる(キャリア30年以上の)大先輩の方々からは、「日経平均はまだまだ上がる」「数年後には20,000円は間違いない」との(まるで当然 の事のように)強気かつ断定的なお話が増えてきました(^^;)。そのストーリー自体は良く分からないのですが、色々なエコノミスト・レポートを読まれて いるようです。20,000円と言えば時価総額600兆円であり、1990年バブル期と同レベルです。東証1部時価総額はこの半年間で約250兆円から 420兆円へと急増しましたが、まさにこの僅か数か月間で様変わりですネ。
確かに20,000円になる可能性もあるのかもしれませんが、出来れば、少なくとも3月に入る前の11,000円台くらいのうちに教えてくれれば良かっ たのになぁ~、と感じる今日この頃です(苦笑)。勿論、エコノミストの中には40,000円と仰る方もいらっしゃるのですが、小職の理解の範囲を超えてお ります。まずは数千円の範囲でどちらに行くのかだけでも分かり易く教えて頂ける方がいれば良いのですが…(笑)。
そんな中で「依然として割安に放置されている銘柄は無いか」と石川臨太郎さん銘柄を 調べていたら、上場意義の感じられない銘柄を幾つか見つけました。臨太郎さんも仰っておられたのですが、相続の為か否か?目的は不明ですがオーナー企業の 幾つかで随分と利益を圧縮しているような、そして安値に放置されたままの銘柄があります。例えば…滝上工業、金下建設、サンテックと言った銘柄です。ブッ クバリューだけでなく、手持ちキャッシュよりも低い時価総額、株主還元(株主重視)を感じられない経営、開示の少なさ…等々。投資する方が悪いとでも言い たげな雰囲気ですが、こんな銘柄に対してこそアクティビストに活躍して欲しいなぁ、と感じます。それこそ、あっという間にそれら株価は3~5倍になりそう です(笑)。
前期の決算発表では毎度のことですが、円高修正による予想通りの業績回復があったにもかかわらず、今期分は予想外の減益予想を出してくる情けない会社も見受けられます。
下手に良い予想を出したりすれば上位大手メーカーに価格を叩かれるなどの理由もありますが、親会社など上ばかり見ていたり、有り余る金を貯め込んだまま 投資もせず配当も増やさない会社など、これら経営陣による一般投資家を軽視した経営についてはアクティビストが介入し易い市場にするなど、「市場は投資家 のもの」との思想改革を当局こそが持つべきでしょう。市場と当局の馴れ合いを許しているようでは、いつでまで経ってもローカル市場のままです。
インデックスが幾らになるかは分かりませんが、世界中で大量の資金が市場に放出され、国策として資産インフレを起こそうとしている最中の訳ですから、こ んな時こそ、目先の乱高下に気を取られる事無く、インフレに対しても、また将来の貴重な個人資産としても保有できる有望で割安な会社を探して投資する機会 が来たのではないでしょうか。為替を含めた資産分散をじっくりと考え、勉強できる好機です。注意すべきは過去に例のない未曾有の過剰流動性の中にあるた め、今後より一層、リスク資産の乱高下が激しくなると予想されることです。
勿論、どこかの大手金融機関の営業マンにアドバイスを仰ぐような愚は避けねばいけません。大手ほど荒稼ぎをしなければ食っていけないのですから。
止むを得ない場合には、知り合いの伝手を辿るなどで中小金融機関で働く信頼できる人に聴くなど…の方が良いかと思います。最近では一層コストの高い金融商品が増強されていますし、MRIのような不遜な輩も増えています。
金融当局はいつになったら仲間内だけによる「弁当箱のゴマ掃除」や「責任逃れ仕事」から脱却してくれるのか?今こそ外部専門家を民間から招へいし教えを 請い、今後の市場運営に備えねばいけないはずなのですが、(無能であるにも係わらず)理解不能なプライドと、天下りシステムが災いしてそれが出来ません (苦笑)。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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