日経平均は1万5000円台に向けて急上昇中です。じっくりと良い株を過去長期に持ち続けられた投資家は資産形成がかなり進んでいるものと推察されます。
 いや株など怖くて手が出せないと指をくわえて見ておられる方には今さら株式投資はできないと、もはやあきらめの境地かも知れません。
 昨年11月から株式投資を始められた方はいきなりの株価上昇で株などたやすいものとの錯覚が生じているのかも知れません。

 苦節10年というのは長過ぎますが、多くの銘柄が苦節5年や6年でようやく買値を上回り、全体資産もプラスになったというベテラン投資家もお見えになることでしょう。
 リーマンショック越え・・。日経平均が1万4000円台になったことでリーマンショックで停滞した株式運用の成果が一気にリーマンS前に戻ったと見られます。

 でもここから更に上値を追うのは怖いという投資家も多いのかも知れません。アベノミクス相場の終焉は実際に株価が天井を打ったと実感されない限りはやっ て来ない。少なくとも参院選挙までは続く・・・。などという意見もあり、円安トレンドを味方にしての株価上昇が現実に続いているという状況です。

 個別株も循環物色のなかで上昇傾向が続いている多くの銘柄といくつかのやや停滞している銘柄とに分かれている感じですが、効率性を求める動きは収益に基づかないバイオベンチャーに向かっているようです。

 主力銘柄の多くは積み上げ型でジリジリと値を上げていて、信用取引を交えて機関投資家、外人投資家プラス個人投資家の売買が膨らんでいるようです。

 いわゆるインデックスに連動して動く主力銘柄では物足らないとばかりに個別銘柄で足の軽い銘柄で儲けようとする動きも盛んです。


 さて、これから株式投資をしようと思っている方には、リスクを念頭に入れて取り組むことはもちろんですが、企業業績の動向もよく吟味してからにしてほしいとアドバイスしておきます。

 まずは銘柄選定のプロセスから。3600もの上場銘柄から見出す作業は大変ですが、聞いたことのある企業なら最近はかなりの確率で多少の上昇は期待できます(全体相場が天井を打つと調整に入ることになります)。

 つまりブランドで選定すること。それから企業業績をチェックすること。2013年3月期決算が発表されています。前期実績と今期の業績見通しを比べてできるだけ業績が上向いていることを確認して投資して頂きたいと思います。

 ただ、株価にはそれが織り込まれている可能性もあります。限られた資金ならできるだけ短期的な高値つかみを避けて取り組む必要があります。豊富な資金であればポートフォリオで銘柄を分散させておくことが求められます。

 本日は参考までに初心者の方にも取り組んで頂けるようブランド力のある企業で構築した100万円ポートフォリオと好財務内容の中堅優良株5銘柄で構築した300万円ポートフォリオを提示しておきます。ご参照下さい。


日本の復活を買う100万円ポートフォリオ
~有名大手企業4銘柄で構築したポートフォリオ~

1.日本郵船(9101) 時価260円 1000株 26万円
2.三井物産(8031) 時価1416円 200株 28万円
3.イオン(8267)  時価1304円 200株 26万円
4.みずほFG(8411)時価216円 1000株 22万円
   合計                    102万円


低PBRで好財務内容の中堅企業で構築した300万円ポートフォリオ

1.コロナ(5909)
 時価1100円 500株 55万円 PBR0.5倍

2.イマジカ(6879)
 時価358円 1500株 54万円 PBR0.6倍

3.ハピネット(7552)
 時価810円 800株  64万円 PBR0.8倍

4.アネスト岩田(6381)
 時価462円 1200株 55万円 PBR1.0倍

5.焼津水産化学(2812)
 時価890円 800株  71万円 PBR0.7倍

  合計 299万円

 まだまだ続くと期待される上昇相場。でもいつ反落、調整があってもおかしくないほど短期に上昇している状況なので、冷静になって個別銘柄の動向もチェックしてみることです。低PBRであれば長期スタンスで所有してもそれほどリスクはないかと思われます。
 ぜひお楽しみ下さい。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)