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株式投資の見直し

2013/05/05 19:51 投稿

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それにしてもと…最近の株式市場は物凄い賭博場になっています。オンライン証券で働く友人からは、この1月から信用担保金の即時計算がされるようになったためデイトレの取引拡大が続いていると聞いています。
 個別には含み資産を評価する不動産に関連する銘柄、値動きの軽い新興市場銘柄やバイオ関連銘柄へのトレーディングが集中しているようです。本日(1日) は富士山絡みが値を飛ばしていました。半年前には考えられないことです。ドワンゴやデジタルガレージなどは仕事の合間に、「こういう銘柄に話題が集まりそ うだなぁ」などと考えているうちにみるみる上がってしまい、あっという間に手が出せない価格になってしまいました(涙)。

 先月からは値動きが激しいものの、不安を持ちつつも基本的なポートフォリオには手を付けずに、輸出関連銘柄の一部で「行き過ぎ」と感じたものだけを売る程度に留めています。妙に相場が強いので。

 そんな中でお伝えしたいのは、ここ1年間くらいの石川臨太郎さん銘柄で す。良く調べられているので、開示が不十分な不動産の含みなども知ることが出来ます。恐らく(コンサバな日本企業の特徴で)会社としては余り開示したくな い宝物なのでしょうが、開示も不十分なまま有効活用されていないのなら株主への背信行為とも言えます。包括利益で計上したら突然利益が上積みされることに なるのでしょう。
 メルマガに載っ ていたうちの数銘柄だけ選んで投資していたのですが、心配になるような大きな上下動も無くジワジワと上昇を続け、僅か2ヵ月間ほどで30%以上もの含み益 となり、売るのが躊躇されるレベルまでになりました。まあ、あれもこれもと随分と上がってしまい、自分で選んでいては投資対象が見つからなくなってしまっ たための窮余の策(失礼)でしたが…臨太郎さん、済みません(^^;)。
 昔のメルマガで指摘されていた銘柄で、T&Kトーカやジーテクトなどの割安銘柄が昨年から徐々に下値を切り上げ、今年2月には既に私のような小心者では買えない(苦笑)価格になり悔しい思いをしていましたので、今度こそと買ってみた次第です。

 流石にインデックスも含めて全体が上がり、主力銘柄が買い辛い価格になり、且つ市場のボリュームが増えて小型の銘柄にも資金が回り始めると、それまで蚊 帳の外にあった「兎に角動かない」と言われていた割安銘柄が急にダイヤの原石になってくるのかも知れません。確かに利益剰余金や流動性の高い資産だけで時 価総額を大幅に上回っている(解散価値が株価を大きく上回る)銘柄であれば、取引が活発になるほどにM&Aの噂なども出て来易いですし、実際に親子上場の 解消なども話題に上り易くなるはずです。経営陣も自社の株価に対して呑気にはしていられない状況にもなるのでしょう。
 最近は少なかったものの、先日は実際に住友鋼管のTOBが出ましたし、これから総会シーズンを迎え、7月頃を中心にその手のニュースリリースが増える時 期でもあります。大手メーカー系の子会社や関連会社の中には上場している意義の薄い会社(割安銘柄)がまだまだ沢山あります。

 このような観点からは、中長期でその会社の成長に期待する、或いは毎年の高配当をエンジョイする、といった株式本来の投資が出来る市場に戻りつつあるのかも知れません。
 目先の短期売買による激しい上下動は投機筋に任せ、将来的に長く成長しそうな銘柄、臨太郎さんのように確実に割安な部分を仕留めてゆくやり方、其々のス トーリーに沿って楽しみながら投資する手法など、投資先候補を色々と研究し、皆様独自の、ご自身に合った投資手法を探すことが可能な市場になってきたと感 じています。
 この連休から決算発表が出揃う5月中旬頃まで、ノンビリと銘柄研究をされても良いのではないでしょうか?これほど上がってしまえば急ぐ必要も無く、私の経験でも慌てて買った時ほど上下動が気になり、結果は芳しくありませんでしたから。

 ご注意いただきたいのは、募集枠が一杯になってしまったなどと言われている投資信託がありますが、急速に資金が集まっているため、それらのファンドカテ ゴリー(例えば小型成長株とか)の対象となっている銘柄が止むを得ず買われているケースが散見されます。資金が集まればそれなりに買付けねばなりませんの で。特に流動性の低いカテゴリーに入る銘柄は少額の買い付けでも値段が飛びます。時々想定外の値上がりをする銘柄がありますが、投機的資金が集中している だけではなく、これらの資金であったりしますので、動いているからと慌てて追随するなどには注意してください。品薄(板が薄い)銘柄はイザと言うときに売 れなくなる(自分の少額の売りだけで株価を押し下げてしまう)ことがありますから。

 もう一点。円ドル100円を目前にして円安への動きも一旦は休憩しているようですが、個人的にはこれからも円安は続くと考えています。異論のある方も沢 山いらっしゃるとは存じますが、様々な観点から「日本の国力=円の通貨力」が将来に渡って低下してゆくと考えているからです。一昨年から「国力の低下する 国の通貨が買われ続けるはずは無い」と言い続けておりましたが、色々な要因も重なり売られ易くなってきた、或いは売られる要因が表面化してきた…、と考え ています。
 余裕が出来、そして円高の機会を見つける度に外貨建て資産を増やそうと考えています。不動産など大きなものは買えませんが、MMFや外債を組み合わせた程度でも良いと思います。資産分散の必要性が一層高まっていると感じています。
 もし円高に繋がる画期的な国力再生の動きが出てくるなら、その時に改めて円資産を増やす手法を考えれば良い訳ですから、まずは大きな流れに乗っておくのが安全かなと思います故。もちろん無理の無い範囲で。

(街のコンサルタント)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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