「元気ですかー!元気があれば何でもできる!いち・に・さん・ダー!」
という猪木さんの声が聞けなくなったのは、日本経済にかなりの損失だとおもいます。
今日は、そんな元気の話です。
私は5月~6月にかけてある私立中学に行って講師をしています。
数クラスの家庭科授業で投資のお話をしているのですが、そこで下記のことに気づきました。
「元気は成績に影響する」
私は、出張授業の際に株式投資アプリを使って授業をしています。
お金を使わなくても投資体験ができるので、学生さんでも安心な投資教育教材です。このアプリでは架空のお金で株を買うことができます。
授業が盛り上がるように、グループ対抗の株式投資合戦をやってみました。
その中学はかなりの人気校なので、入学するのは狭き門の学校です。
ゆえにどのクラスも優秀な子が集まっていて、いい雰囲気だなーと思うのですが、ある1クラス、先生の声も通らないくらいすごく元気なクラスがあります。
その元気なクラスの運用成績が凄まじかった。
そもそも、運用成績がマイナスのクラスはなかったので、その点はさすが優秀な学校だと思ったのですが、その元気なクラスでずば抜けた運用成績のグループが複数ありました。
元気と成績の因果関係の証明はできてません。ただ、元気が生徒同士のコミュニケーション、思考力を促進させ、高い運用成績が出たのではないか、という仮説が成り立ちます。
チームビルディングをして盛り上げてから投資をするチームと、夕方の疲れている状態でいきなりチームを作って投資をするチームを作って、実証実験をやってみたいです。
もちろん実験は子供ではなく大人の集団でも可能です。
企業研修とかでやったら発見がありそうです。
人的資本投資はeラーニングだけじゃ足りなさそうです。
遊びを交えた集合研修は必要だと私は思いました。
この話をきいて、もしあなたが投資家なら、企業研修がめちゃ盛り上がる元気な会社と、静かな企業研修をしている会社、どちらに投資したいと思いますか?
私たち投資家は、会社の企業研修を覗き見ることはできません。
ただ、IR説明会でのプレゼンター(CEO)、その会社の販売店やコールセンターなど、企業の人々と触れ合える場はあります。
まず「その会社の顔となる人々が元気であるか。」
これを見て投資を検討してみるのはいかがでしょうか。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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