先日、SPK(7466)という優良自動車部品の卸最大手企業の決算説明会に出席。社長の轟氏とは就任以来、やり取りしています。

 年商330億円の中堅企業ながら毎期着実に業績を拡大させ、株主には毎期連続して増配という記録を更新中です。2013年3月期現在で15期連続増配を記録。今期は更に16期連続増配を計画しています。

 日本の連続増配企業は花王(4452)の23期連続がトップで、2番目はミニストップ(9946)の19期(2012年2月期まで)、3番目はホクト (1379)の17期(2012年3月期まで)で、同社は4番目の15期(2013年3月期まで)です。ホクトの業績が低迷し連続増配記録が2013年3 月期でストップしそうですので、同社が3番目に浮上してくる可能性が出てきました。
 このあとに続くのは明光ネットワーク、小林製薬、三菱UFJリース、ステップ、ユーエスエス、リコーリースです。いずれにしても長期にわたって毎期毎期増配を続けるということは大変なことです。

 ギネスブックに挑戦ではないですが、日本では安定配当指向で毎期増配しないで、創業○○周年や上場○○周年などの記念配や特別配で一過性に配当を増やす事例が多いように思われます。
 米国に目を向けるとトップはP&Gの57年連続増配、2番目はエマーソンエレクトリックの54年、3番目は3Mの52期など長期連続増配企業がたくさん あります。コカコーラやペプシコ、アボット、ウォルマート、マクドナルド、エクソンモービルなど28年以上も連続増配を続けている企業が20社もありま す。(出所:2012年ブルーンバーグ他よりSPK社が作成した資料)

 こうした企業への投資家の評価は高く、株価は安定的に推移しています。

 SPKも直近になって評価を高めているようですが、PBRがまだ1倍を下回っている現状には轟社長も不満を持っているようでした。

(炎)

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