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23歳から月5万円

2023/05/02 10:57 投稿

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 「毎月5万円、30年間積み立てなさい」

 私の子供が大学を卒業して、独り立ちするときには、こんなことを告げておきたいです。


 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家遠藤です。

 今日は新NISAで億を作る方法のお話です。
 新NISAでは、合計1800万円まで非課税枠が付与されます。

 1,800万円枠を毎月積み立てで消化するためには月に5万円、30年間の投資が必要です。別の言い方をすれば、黙って5万円を30年間積み立てれば、1,800万円の投資が完了するということです。

 23歳の青年の30年後というと53歳の中年です。子育てもひと段落しているころでしょうか。

 新入社員から中年まで、ひたすら月5万円を積み立てると1,800万円枠を使い切れます。毎月積み立てながら、年5%の運用ができていると、1,800万円は4,161万円になります。
 退職金とは別にこれだけのまとまった資産が準備できます。

 もし、53歳時点で子供が大学に行くなら、この資産が役立ちます。留学もOKです。

 使う予定がないなら、4,161万円をさらに運用できます。


 例えば、債券に投資すると、金利が得られます。
 最近は米ドル建なら手取り3%くらいの金利の債券があります。
 もちろん30年後の金利はわかりませんが、もし3%で回せるなら、4,161万円を原資に年間120万円程度のキャッシュフローが得られることになります。
 NISAで買ってきた投信を一旦解約し、NISA対象外の債券にする、というのは一案です。

 120万円部分を使わなければ、投資に回すことができます。
 4,161万円分の積み立て資産を53歳時点で売ったら、1,800万円のNISA枠は復活しています。

 120万円の金利を全部積み立てに回すと、15年で1,800万円になります。

 またNISA枠を使い切ったことになります。
 年120万円の積み立てを15年間しながら年5%の運用ができると元本合計1,200万円は、2,672万円になります。さっきの4,161万円と合わせると6,833万円です。

 5%という前提が控えめでしたが、もし運用利回りの前提を年10%にすると、月5万円×12カ月×30年の最初の1,800万円は、53歳時点で1億1300万円になっています。

 コツコツ5万円を30年間積み立てて、53歳で1,800万円を作る人と1億円を作る人、自分の子供にはどっちになってほしいでしょうか。


 新NISAの時代は、知識が資産額を分ける時代になります。
 子供たちに投資の話をしましょう。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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