「毎月5万円、30年間積み立てなさい」
私の子供が大学を卒業して、独り立ちするときには、こんなことを告げておきたいです。
億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家遠藤です。
今日は新NISAで億を作る方法のお話です。
新NISAでは、合計1800万円まで非課税枠が付与されます。
1,800万円枠を毎月積み立てで消化するためには月に5万円、30年間の投資が必要です。別の言い方をすれば、黙って5万円を30年間積み立てれば、1,800万円の投資が完了するということです。
23歳の青年の30年後というと53歳の中年です。子育てもひと段落しているころでしょうか。
新入社員から中年まで、ひたすら月5万円を積み立てると1,800万円枠を使い切れます。毎月積み立てながら、年5%の運用ができていると、1,800万円は4,161万円になります。
退職金とは別にこれだけのまとまった資産が準備できます。
もし、53歳時点で子供が大学に行くなら、この資産が役立ちます。留学もOKです。
使う予定がないなら、4,161万円をさらに運用できます。
例えば、債券に投資すると、金利が得られます。
最近は米ドル建なら手取り3%くらいの金利の債券があります。
もちろん30年後の金利はわかりませんが、もし3%で回せるなら、4,161万円を原資に年間120万円程度のキャッシュフローが得られることになります。
NISAで買ってきた投信を一旦解約し、NISA対象外の債券にする、というのは一案です。
120万円部分を使わなければ、投資に回すことができます。
4,161万円分の積み立て資産を53歳時点で売ったら、1,800万円のNISA枠は復活しています。
120万円の金利を全部積み立てに回すと、15年で1,800万円になります。
またNISA枠を使い切ったことになります。
年120万円の積み立てを15年間しながら年5%の運用ができると元本合計1,200万円は、2,672万円になります。さっきの4,161万円と合わせると6,833万円です。
5%という前提が控えめでしたが、もし運用利回りの前提を年10%にすると、月5万円×12カ月×30年の最初の1,800万円は、53歳時点で1億1300万円になっています。
コツコツ5万円を30年間積み立てて、53歳で1,800万円を作る人と1億円を作る人、自分の子供にはどっちになってほしいでしょうか。
新NISAの時代は、知識が資産額を分ける時代になります。
子供たちに投資の話をしましょう。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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