億近読者の皆様こんにちは。
小学生向けのお金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
本日は長期投資と長期教育について論じます。
資本主義経済では、言うまでもなく成果や効率を重視します。
「最小限のお金や時間の投資で最大の成果をあげる。」
という考え方が大切です。
しかし、あまり目先の成果を重視する考え方ばかりをしていると、大成を取り逃がす可能性があります。
短期売買で得た利益よりも、「いつか儲かればいいや。」と思ってほったらかしにしておいた株がいつの間にか何倍にもなった、という経験をお持ちの方はいるのではないでしょうか。
もしくは、利食いをした株がそのあと、天井知らずの鰻登りを見せて、落胆された方もいるでしょう。
「なんだ、自分の銘柄選びは悪くなかったのに、随分早まって売ってしまった。」
という情けない後悔を私はたくさんしてきました。
投資は言うまでもなく目先の短期売買の値動きに翻弄されず、企業の本質を見て長期で投資をすることが大切です。
実は長期で考えるという視点は教育においても同じです。
私が推奨している「子供も家の仕事をしてお金を稼ぐ。」という教育法は、長期で続けた方が得られるものが多いにもかかわらず、多くの方が短期で断念されてしまいます。
お金の教育は、テストの点数のような目先の成果がないし、子供はお金を使うこともないから危機感も持たないし、家の仕事は、させるのもやるのも面倒くさいというのもあって、基本的には長期で続いている家庭は少ないのが現状です。
これは非常にもったいないことです。
実はお金の教育はテストに出ない分、短期の成果を気にしなくて良いからこそ、長期教育ができるのです。
「仕事とお金」の教育は定量的なデータでは見えませんが、子供の興味を感化しています。
例えば、私の家庭では、最近子供が家の中でお茶屋さんをしてくれています。
深蒸し茶を1杯100円で出してくれるのですが、これが安いお茶っ葉の割にとても美味しいのです(お茶っ葉の仕入れは家の中で、自分で稼いだお金でしています)。
これは、子供がお茶の入れ方のYouTubeを観たことがきっかけでやりたいと言い出して始めたことです。
お茶を淹れるのが好き、という小学生は珍しいのではないでしょうか。
家の中の仕事を通して、私の子供は様々なことにチャレンジしていきます。
そういえば、前はタオルを畳むのに凝っていました。
これらのお仕事は、すぐにテストの点数などの成果には繋がっていません。
しかし、家の中での仕事が子供の好奇心と行動力を掻き立てているのは事実です。
「うちの子、ゲーム以外興味がないんだよね。」
という親御様は、是非家庭での仕事とお金の教育をやってみてください。
子供が持つ意外な興味が垣間見えるかもしれません。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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