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 8月に入っていよいよ四半期決算発表が相次ぐことになります。
 皆様が保有されている株式もそうした決算発表で株価の変動が想定されるかと思います。

 3月期決算企業の場合は1Qがどの程度進捗したのかを確認してみる必要がありますが、企業によっては良しにつけ悪しきにつけイレギュラーな決算内容だとしているケースもありますので、このあたりの決算コメントをしっかり見極める必要があります。

 例えば7月29日に1Q決算の発表を行った補聴器最大手のリオン(6823)は6.4%増収ながら17.3%の営業減益、12.6%の経常減益を発表。当期利益も48.6%の減益となり、通期は変えていないものの、これを見た投資家は一気に投げ売りをして2035円までの安値をつけてきました。
 出来高は20万株余り。終値も2122円で284円安となりました。
 一時的な要因のため通期業績見通しは変えておりませんが、1Qが単純にマイナスだったということで投げが出たという訳です。基本的な事業の方向性には変化がなく医療機器、環境機器、微粒子計測器(半導体設備投資関連)など今後の成長性に期待が寄せられる点では変化はないとの印象です。


 四半期決算開示ではこうしたことが起きがちです。
 四半期決算だけ見て大局を見誤らないことが肝要です。

 為替の円安や原油高、資材高などの影響が今回の1Q決算には表れていますが、既にそれぞれ行き過ぎた水準から訂正の動きが見られます。悪材料は株価に織り込まれるとともに好材料もいつまでも好材料だとは限りません。
 四半期決算の中でも1Q決算はまだ通期に対してのインパクトは弱い可能性もあり、株価の変動があってもよほどのことがない限りは慌てず冷静に対応する必要があります。

 インパクトが大きいのは中小型銘柄かと思いますが、とりわけ慎重な見通しを期初段階で出している銘柄が想定以上に四半期決算の進捗が良いケースも出てきてポジティブな反応を示すこともありますので大いに皆様と見守っていきたいと思っております。


(炎)



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